ロードバイクのあれこれ(体験談)

ロードバイクを乗って6年になります。実際に経験してみて分かったことやロードバイクに関する疑問などをまとめていきます。

夜の霞ヶ浦をサイクリング(ナイトライド)してみた感想

今回は、茨城県霞ヶ浦を自転車で走ってみましたのでレポートします。
実は、霞ヶ浦1周のレポートは以前にもご紹介していますが、今回の記事は、霞ヶ浦の『夜』のナイトライドを実践したという点で異なりますので、あらためてレポートします。

霞ヶ浦は1周が約125km、ショートカットして約94kmと1日でのサイクリングとしては最適な距離と言えます。

ローディにとっては人気のサイクリングコースですが、夜ならではの楽しみ方や、注意点などに特化してレポートしますので、参考にしていただけたら嬉しいです。

 

なお、日中のライドを計画されている場合は、こちらの記事を参考にしてください。

roadbike-chukemaru.hatenablog.jp

 

ナイトライドを試みたきっかけ

友人(ロードバイク経験なしの友人)が、霞ヶ浦をサイクリングで1周したいと言い出し、4名でのサイクリングを計画しました。しかし、全員が妻子持ちであり、予定が合いません。

そこで『じゃぁ、夜に走ってみない?』ということで、ナイトライドを決行することになりました。

確かに妻子持ちのパパとなると、休日のスケジュール調整が困難です。そこでナイトライドという選択肢が出てきました。夜であれば、自分の睡眠時間を削ればどうにかなりますから。

ちなみに今回のナイトライドの参加者ですが、ロードバイク経験者1名(自分です)、未経験者3名(MTB2名、レンタルしたクロスバイク1名)の計4名になります。

通常、ロードバイクバイクであれば、早い方だと3時間くらいで1周するのでしょうが(僕は休憩やら食事やらで5時間くらいかかりますが)、今回は未経験者ばかりですし、時間は考えずに、21時30分にスタートして朝焼けを見れたらなぁという気持ちで走りました(結果、21時30分にスタートして翌朝4時30分にゴールしました。なんと7時間もかかりました)。

 

ナイトライドの準備

昼間のサイクリングでも大切なことですが、夜のサイクリングにおいて、安全確保はより重要になります。視界が暗いため、自身が危険に気づくのが遅れますし、相手も自分に気づきにくい環境となります。

安全確保のうえでの必須アイテムは下記のとおりです。

 

フロントライト(最低でも100ルーメン以上)

霞ヶ浦りんりんロードは、田舎道です。一部、街灯もありますが、ほとんどのエリアに街灯はなく、住宅や店舗もなく、自動車もほとんど通りません。

つまり、月明かり以外は何もありません。

そこにあるには、湖・田んぼ・・・そして道だけです。基本的に人の気配はありません。

実際に走ってみて感じたことですが、最低でも100ルーメンあれば走ることができます。300ルーメンあれば、30km/h以上の速度で走っても怖くありません。

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☝300ルーメンの明るさだと先の方まで照らせますので安心です。

ちなみに、私が愛用しているフロントライトは、キャットアイ VOLT300ですが、すでに生産終了しています。私がオススメするのはキャットアイVOLT400です。

 

リアライト(発光式のもの)

リアの反射板でも違反にはなりませんが、より安全を確保するために、発光タイプのリアライトの取り付けがオススメです。できれば面発光で広範囲に視認性のあるものがベターです。

複数人で走る場合には、周囲の人が気づいてくれるのも早いですが、もし1人で走るのであれば、リアライトは2つあった方が良いと思います。1つは常時発光、もう1つは点滅させるなど、目立つように工夫しましょう。

 

サングラス

これは必須ではありませんが、あった方が良いアイテムです。日中は、視界を確保するためにサングラスをかけますが、実は夜の霞ヶ浦はけっこう虫が多いです。実際に、小さな虫が目に入るリスクもありますので、サングラスがあったほうが良いと思います。夜間のため透明のサングラスがベストです。

 

重要!フロントライトの電池切れに注意

さて、ここでもう一度フロントライトのお話をさせてください。オススメのVOLT400の照度ですが、

ハイ 約3時間(約400ルーメン)

ミドル 約8時間(約100ルーメン)

ロー 約18時間(約50ルーメン)

となります。

 

霞ヶ浦を1周すると、ショートコースでも約94kmとなりますので、フロントライトをハイのままで走ると、約3時間で電池切れとなります。

何も考えずにスタートからひたすらハイのまま走ってしまった私は、まんまとその罠にハマりました。ちょうど半分の50km地点で電池が残り少ないサインが発生しました。

その後はずっとローで暗いまま走るハメとなりました。

夜の霞ヶ浦を走るのであれば、基本的にはミドル(約100ルーメン)で走った方がいいと思います。

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☝上記がミドル(100ルーメンと思われます)で照らしたものです。思いっきりスピードを出さないのであれば、特に問題なく走行できる視界は確保できると感じます。

もっと明るくして走りたい場合は、フロントライトを2本持つか、予備バッテリーを準備することが必須となりますので、走行前によく考えておくべきです。バッテリー切れは致命的です。

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☝ちなみに、僕のライトでロー(50ルーメンと思われます)で照らすとこれくらいです。暗すぎてピントがぶれていますが、数メートル前までしか照らせないので20kmくらいでしか走れません。先の道の状況すら分からないレベルです。 

 

ナイトライドの良かった点

実際に夜の霞ヶ浦を走ってみて、日中と比較して良かった点は下記の通りです。

・暑すぎず心地よい

・風が弱い(天候にもよりますが)

・自動車の交通量が少ない 

・昼間とは違ったしんみりした雰囲気

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☝どうですか?この雰囲気。。ものすごく静かな環境です。

・朝焼けがキレイ

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8月ですと、午前4時くらいから少しずつ明るくなってきます。見渡す限り平地ですので、朝焼けの空を独り占めできます。ただし、真夜中は真っ暗ですので、特に景色を楽しむことはできません。

 

残念だった点・注意すべき点

・クモの巣があまりに多い

本当に想定外にクモの巣が多いです。普通に道を走っているだけなのに、相当なクモの巣にかかります。おそらくクモが糸を風に乗せて飛ばしているのだと思います。

ただ、これはナイトライドである以上、自然あふれる環境ではどこも同じことかもしれません。

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☝走行して10分程度でハンドルにクモの巣がいっぱい絡まります。クモの巣をとっても、すぐにまたクモの巣が絡まります。

  

・小動物が飛び出してきた

これは日中ライドでもリスクがあることですが、夜間でもネコなどの小動物が飛び出してきます。昼間に比べて夜間は気づくのが遅れがちになりますので注意が必要です。

 

・夜明けになるとコウモリが多い

特に害があるわけではありませんが、夜明け(午前4時頃)からコウモリがけっこう飛んでいます。小さい虫を食べているのでしょうか。一見すると鳥のように見えますが、飛び方が不規則であり、意外と低飛行です。襲ってくるわけではありませんが、正直ちょっと怖いです。

 

・釣り人に注意が必要

走ってみて分かったことですが、意外と夜中や夜明け前に釣りをしている方が少数ながら見受けられます。釣り人がサイクリングロードを横切ることがありますので、交通事故には十分気をつけましょう。

 

・初心者はお尻が痛みが辛いかも

これを書くか迷いましたが、あえて書いておきます。ロードバイク経験者なら長時間ライドでお尻が痛くなることは常識ですので、レーパンを履いたり、シャモアクリームを塗ったりして対応していますが、今回、はじめて霞ヶ浦をサイクリングした友人は、まさか自転車に乗ってお尻が痛くなるなんて考えもしなかったようです。今回、自転車を趣味としていない友人3名と私の計4人でサイクリングをしたわけですが、友人3名の全員がケツ痛に苦しんでいました。自転車の長距離ライドがはじめての方は、ケツ痛に備えて、パッド付のレーパンを履くなどの対応を考えた方がいいかもしれません。

 

以上、夜間に霞ヶ浦を走ってみようと計画されている方は参考にしていただければと思います。ナイトライドに興味がある方、はじめてナイトライドをやってみようという方には、街中と違って真っ暗ではありますが、交通量が圧倒的に少ないので交通安全の面から霞ヶ浦はオススメです

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。