ロードバイクのあれこれ(体験談)

ロードバイクを乗って6年になります。実際に経験してみて分かったことやロードバイクに関する疑問などをまとめていきます。

ロードバイクで淡路島を一周する【計画編】(神戸空港経由で1泊プラン)

いよいよ春がやってきました。ロードバイクには最適なシーズンです。

今回は、兵庫県の淡路島を一周(通称:アワイチ)するのに綿密なプランを策定しましたので、計画編ということでレポートします。ちなみに、ロードバイク輪行は初体験になります。過去にミニベロを担いで電車に乗ったことはありますが、今回は飛行機と電車の移動となり、兵庫県に行くのも初めてなので、それなりに計画してアワイチに挑戦します。

f:id:chukemaru:20201206222828j:plain


 

神戸空港を経由して淡路島へ

ロードバイクで淡路島を一周(アワイチ)することについては、参考になる記事がたくさんあります。しかし、多くのレポートが電車や自動車で淡路島まで行くパターンです。私は茨城県民ですので、東京駅経由で新幹線で新神戸駅まで行くか、茨城空港から飛行機で神戸空港まで行くパターンの2つの選択肢があります。新幹線と飛行機を比較すると下記の表のようになります。

  新幹線 飛行機
移動時間 3時間 1時間15分
運賃 往復で約3万円 往復で約2万円

※自宅から東京駅または茨城空港までは約1時間

 

上記の表から見ても、茨城空港を出発し、神戸空港を経由するルートが効率的で経済的なことが分かります。しかも、茨城空港の自動車駐車場は無料です。ということで、淡路島までの交通手段に飛行機を利用することにします。

  

宿泊は必須か?

今回の目的は、淡路島を一周することです。淡路島のサイクリングコースはいくつかパターンがあるようですが、せっかくなので一番距離が長い150kmコースを時計回りで走りたいと思います。

f:id:chukemaru:20170419214421j:plain

引用元:兵庫県淡路県民局

走行距離が150kmで、若干ですが上り坂もあるようですので、おそらく私の実力ですと平均時速20km/h程度かと思います。単純に計算すると150÷2=7.5hとなりますが、昼食、休憩、カメラ撮影なんかも考えると10時間あれば完走できるかと思います。

実は、茨城・神戸空港間は下記のとおり1日に2便しか飛びません。

・茨城08:05⇒神戸09:20

・神戸18:45⇒茨城20:00

淡路島へ行くためには神戸空港から30kmくらい離れた明石市から船で13分かかります。淡路ジェノバラインという船の交通機関になります。船は1時間に2本くらいです。

よって、飛行機を利用して神戸空港を利用ならば、宿泊は必須です。日帰りは不可能です。

  

どこで宿泊するか?

さて、アワイチするのに1泊2日というスケジュールとなると、どこで泊まるのか目星は付けておきたいものです。淡路島をどのようなスケジュールで一周するか、下記のとおり2つのプランを作成してみました。 

 

  プランA プランB
1日目 8:05 茨城空港出発 8:05 茨城空港出発
9:20 神戸空港到着 9:20 神戸空港到着
  明石市まで自走(約30km)   神戸を観光(終日)
正午 明石市で昼食    
午後 淡路ジェノバラインで淡路島へ    
  淡路島一周スタート    
夕方 南あわじ市内で宿泊(80km地点)    
    明石市で宿泊
2日目 7:30 淡路島一周再開(残り70km) 6:00 淡路ジェノバラインで淡路島へ
11:00 淡路島一周ゴール    
正午 淡路ジェノバライン明石市    
午後 神戸空港までポタリング 16:00 淡路島一周ゴール
  神戸を観光   淡路ジェノバライン明石市
      神戸空港へ移動(電車で1時間)
18:45 神戸空港出発 18:45 神戸空港出発
20:00 茨城空港到着 20:00 茨城空港到着

 

どちらも自分で作成したプランですが、最終的に選んだのはプランAです。なぜかというと、

・プランBは、2日目のサイクリングで時間を気にして走らなければならない。

・プランBは、パンクや道に迷ったなどのトラブルが発生したときに、帰りの飛行機に間に合わない可能性がある。

以上のようにプランBは1日目が完全フリーというのは魅力的ですが、2日目のスケジュールがタイトであり、プランAに比べると下手をすると帰りの飛行機に間に合わないリスクもあるため、確実に帰れることを優先してプランAを選びました。そうすると、淡路島で1泊するというスケジュールになります。

 

検討した宿泊施設

上記のプランAのとおり、1日目と2日目でコースを半分ずつ走行するスケジュールを組むことにしました。

できるだけ2日目の午後にちょっとした観光ができるようにフリーの時間を作りたいので、なるべく1日目に淡路島の走行距離を稼ぎたいところです。

さて、淡路島のどのあたりに宿泊するのが良いか検討してみます。

淡路島は、北側から淡路市洲本市南あわじ市と3つの市で構成されています。地理的に見て、1日目に80~100kmくらい走行することを踏まえ、宿泊先は南あわじ市になりそうです。地理的には、淡路島の最南端あたりがちょうどいいポイントでないかと思います。

ちなみに、淡路島観光協会が提供するパンフレット「淡路島のお泊り施設一覧」によると、ホテルは数少ないものの、旅館や民宿を含めれば宿泊施設は豊富です。

また、淡路島の宿泊施設をグーグルの地図上にプロットした「淡路島の宿 地図」も参考になります。

アワイチの80km地点の周辺で、私が気になった宿泊施設は下記のとおりです。

休暇村 南淡路

南淡路ロイヤルホテル

アワジ花ホテル

南あわじ市 サイクリングターミナル ゆずるは荘

淡路島海上ホテル

 他にも民宿などを含めると宿泊施設も選択肢が広がりますが、私は少し潔癖な性格なので第一希望はホテルです。上記のホテルのなかでも休暇村 南淡路か、南淡路ロイヤルホテルに泊まろうと思います

ちなみに、上記のホテルに「周辺に居酒屋のような飲食店はありますか?」と問い合わせたところ、徒歩圏内では飲食店はないとのことです。できれば地元の有名なグルメを食べたいところですが、外食がムリそうなので、ホテルで夕食を摂ろうと思います。

なお、1日目に可能な限り走行距離を稼ぎたいので、ホテルの予約はしないで、行き当たりばったりで宿を決定します。いずれにしても淡路島に上陸するのがお昼過ぎになる予定ですから、休憩を含めれば、1日目の走行時間は4時間程度になりそうです。到達予定地の周辺の宿事情はある程度は把握しておきたいものです。

 

スカイマークロードバイクの取扱いは?

今回は飛行機での輪行になるわけですが、スカイマークの預け荷物のサイズは、スカイマーク公式サイトによると重量は20kgまで無料、サイズ50×60×120cm以内と書かれています。なお、スキー板などの長尺物は280cmまで可能とあります。輪行袋のサイズにもよりますが、規定サイズからするとギリギリのようです。念のため、スカイマークに問い合わせたところ、前輪後輪を外して輪行袋に収納するのであれば、取扱いは可能との回答を頂きました。

また、高価なロードバイクについては、従価料金(1万円ごとに10円の従価料金)を支払えば賠償限度額を上げることが可能であると、スカイマークの問合せ窓口から回答がありました。ただし、通常の取扱いをしてもやむを得ず生じた軽微な破損は免責となるそうです。つまり、ロードバイクが破損したからといって必ず補償されるとは限らないということです。これは、スカイマークだけでなく、ANAJALなどでも同様の対応になるようです。

ロードバイクは軽微な破損も致命的ダメージとなることもありますので、飛行機で輪行する際は、ロードバイクを緩衝材でしっかり保護する必要があります。私の場合は、ハードケースでなく、ペラペラのポリエステル生地の輪行袋にカーボンフレームのロードバイクを入れるので、入念に緩衝材で保護しなくてはなりません。

ちなみに、私が使用する輪行袋は「オーストリッチ ロード320」というものです。輪行袋の定番商品です。素材はポリエステルですが、丈夫な作りなので破れるようなことはないと思います。

 

ヤマト便で事前に現地に送るという選択肢

飛行機(スカイマーク)へのロードバイクの持ち込みが可能であることは確認できましたが、個人的には輸送中の管理が原因でロードバイクが壊れても必ずしも補償されるとは限らないというのが気がかりでなりません。もしもロードバイクのフレームに亀裂が生じたりしたら、もう泣くしかありません。ということで、ロードバイクの配送について別の方法を検討しました。

結果として、ロードバイクの配送の有力候補はヤマト便です。

輪行袋に入れたロードバイクを運ぶ手段としては、ヤマト便・シクロエクスプレス・カンガルー便による配送も可能となります。ヤマト便に関しては、茨城県から兵庫県まで運ぶのにわずか約2,500円です。神戸市か明石市内のクロネトヤマトの営業所で受け取るように手配することが可能です。詳細についてクロネコヤマトに問い合わせたところ、ハードケースでも輪行袋(ソフトケース)であっても、しっかりと緩衝材で保護してもらえれば配送可能とのこと。しかも、茨城県兵庫県区間の営業所であれば1日か2日で配送が完了するのだそうです。

さらに、スカイマークとの決定的な違いは、ヤマト便は運送保険という任意保険の加入ができる点です。補償金額1万円につき10円がかかりますので、80万円のロードバイクであっても保険金額は800円しかかかりません。万が一のリスクを考えると、飛行機での輸送よりもヤマト便などを利用した方が無難かと思います。ヤマト便の料金については、ヤマト便料金表をご覧ください。

今回は、私自身もロードバイクの初めての輪行になりますので、試しに往路は飛行機で輪行し、復路はヤマト便を利用してみようと思います。

 

持ち物リスト

今回は、淡路島を1拍2日で一周するというプランです。思いつくものを挙げてみましたが、持ち物リストは下記のとおりです。

区分 持ち物リスト 数量 備考
サイクル用品 ビブショーツ 1 サイクル時着用
長袖コンプレッション 1 サイクル時着用
半袖ジャージ 1 サイクル時着用
ウィンドブレーカー 1 状況により着用
SPD-SLシューズ 1 サイクル時着用
ソックス 2 サイクル時着用
グローブ 1 サイクル時着用
ヘルメット 1 サイクル時着用
サングラス 1 サイクル時着用
インナーキャップ 1 サイクル時着用
チューブ 2 パンク対策
携帯用空気入れ 1  
工具(アーレンキー) 1  
補給食 適量 梅丹、羊羹など
ドリンクボトル 1  
サイクルナビ 1 フル充電
ライト 1 フロント、リア
2 盗難対策
輪行袋 1 緩衝材
ミニタオル 1 バイク掃除用
生活用品 Tシャツ 1  
パーカー 1  
ジーパン 1  
スニーカー 1 かさばらないもの
ソックス 2  
パンツ(下着) 1  
眼鏡 1  
財布 1 現金、保険証、クレカ
携帯電話 1  
携帯充電器 1  
家、車のカギ 1  
ティッシュ 1  
ビニール袋 2  

 

上記のとおり、参考までに持ち物リストを作成しました。私の場合、サイクルシューズがSPD-SLしか持っていないので、サイクルシューズの他に普段履き用のスニーカーを用意する必要があります。もしも、SPDシューズを持っているのであれば、通常のスニーカーと兼用できますので、シューズは1足で済むと思います。

バッグは、ドイターのバックパック(容量10リットル)と、トピークのサドルバッグ(Mサイズ)のみです。なるべく荷物を減らしています。

 

輪行袋については、当然ですが輪行時にしか使わないので、兵庫県のスタート地点の近くにあるコインロッカーの利用を検討しています。輪行袋って思った以上に重いので、コインロッカーを利用するなどして、なるべくバックパックの中身を減らします。

 

まとめ:淡路島一周(アワイチ)の計画

アワイチを達成するための計画を解説してきましたが、ここでポイントを箇条書きで整理しておきます。

・自転車で本州から淡路島に渡ることはできない(淡路ジェノバラインという高速船を利用)

・淡路島を1周するのに10時間は見込みたい(休憩時間などを含む)

ロードバイクを飛行機で運ぶことは可能だが、入念に保護する必要がある。

・ヤマト便で事前にロードバイクを現地に配送方法もある。

・淡路島の宿泊先は限られているので、あらかじめ把握しておく(島の南側のホテルをチェック)

・荷物は極力減らすこと(コインロッカーを利用)

 ということで、神戸空港を経由して淡路島を一周(アワイチ)するプランを立てました。2017年4月中には実践編をレポートしようと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。