今回は、ミニベロ(小径車)の購入にあたり、お手頃価格ということで約5万円を予算として、おすすめのミニベロを紹介します。
ちょうど1年前に予算を10万円以内でおすすめのミニベロを紹介しましたが、思った以上に反響がありました。たくさんの方々に読んでいただき、ありがとうございました。
そこでいただいたコメントですが、
「はじめてミニベロを買うときに10万円という価格設定はハードルが高い。」
「興味本位でミニベロを買ってみようかなぁ。というレベルであれば予算は5万円程度だと思う。」
ミニベロの予算設定は人それぞれですが、今回は予算を5万円に設定してどんなミニベロが候補になるのか書きたいと思います。
目次
- ミニベロっていくらするの?
- 5万円という予算設定は適切か?
- 例えば、5万円と10万円のミニベロって何が違うの?
- 予算5万円でどんなミニベロが候補になるのか?
- ダホン(DAHON) Route
- ターン(tern) Link A7
- ターン(tern) Crest
- コーダブルーム RAIL 20
- ビアンキ Lecco
- ライトウェイ GLACIER(グレイシア)
- ブルーノ MINIBELO 20 FLAT
- ブルーノ MIXTE F
- ルノー ULTRA LIGHT 7
- ルノー ULTRA LIGHT 7 TRIPLE
- ルノー LIGHT 8
- FUJI HELION
- GIOS(ジオス) MIGNON(ミグノン)
- LOUIS GARNEAU(ルイガノ) EASEL 6.0
- ルイガノ EASEL 7.0
- ジャイアント IDIOM 2
- KHS P-20A
- KHS F-20T
- マンハッタンバイク M406X
- ミヤタサイクル PAVEA(パビア)
- 【番外編】STRiDA LT
- 【番外編】ドッペルギャンガー
- 【予算5万円でおすすめのミニベロ ベスト5】
ミニベロっていくらするの?
結果からいうとミニベロは1万円程度から100万円以上のものまであります。
実際にラインナップが豊富な価格帯は10万円以内です。
つまり、ミニベロに10万円以上のお金を払う人は、愛好家並みにミニベロが好きだと言えるでしょう。
しかも街中で見かけるミニベロのほとんどは50,000円以内です。
街中でもたまに10万円くらいのミニベロを見かけますが、20万円以上のミニベロはあまり見かけません。20万円以上のミニベロはどちらかというとサイクリングコースでよく見かけます。つまり、普段使いとしてミニベロを乗りたいのであれば、せいぜい10万円あれば十分なミニベロを手に入れることができます。
ちなみに、10万円以上から100万円クラスのミニベロもありますが、盗難が心配になりますので、普段使いとしてはオススメしません。
5万円という予算設定は適切か?
価格コムのデータによれば、ミニベロの価格設定は下記のとおりです(2018年10月時点)。
~30,000円 41%
30,001円~50,000円 28%
50,001円~70,000円 15%
70,001円~ 16%
このようにミニベロの価格設定を見てみると、エントリー向けのミニベロがいかに豊富であるかが分かります。
「価格がすべて」とは言いませんが、50,000円程度のミニベロは基本的にエントリー向けの自転車であるという認識で間違いないです。エントリー向けというのは、長距離ライドに対応したり、スピード性や快適性との両立などを十分に考慮した作りではなく、あくまで街乗りや数キロ圏内の通勤通学を前提としているものです。
しかし、一方でエントリー向けミニベロの性能で十分な街乗りやちょっとした通勤通学を目的としてミニベロを購入する方は非常に多いと思います。通勤通学など数キロ圏内での移動であれば、確かにエントリー向けのミニベロで十分です。
例えば、5万円と10万円のミニベロって何が違うの?
基本的に5万円程度のミニベロだとフレーム素材がアルミをメインとするものが多く見られます。
それから、自転車の部品のクラスも下位クラスになります。
ちなみに、自転車の部品(ブレーキ、スプロケット、変速機など)を総称して「コンポーネント」(略して「コンポ」)と言います。
実は自転車のコンポは、ピンからキリまでグレートがあります。あまり自転車に詳しくない方ですと、「ブレーキがシマノ製だから間違いない!」なんて思っているかもしれませんが(私も昔はそう思ってました)、シマノにもいくつものグレードが存在します。
シマノであれば間違いないと認識するは過剰と言わざるを得ません。あくまで下級品は必要最低限の性能となります。たとえば、本当に街乗りだけであれば心配ありませんが、悪路、長い下り坂、長距離走行、イベントへの参加を想定するならば、中級以上のコンポを選択するのが無難でしょう。
10万円クラスのミニベロになると、5万円クラスのミニベロに比べてコンポのグレードが上がるものが多く見られます。それから、フレームもクロモリ素材であったり、同じアルミでも高品質なアルミを用いたりしています。また、ホイールの軽量化、ディスクブレーキなど、それぞれの用途に応じた特徴が見られます。
こだわりのあるミニベロを購入したいのであれば、やはり10万円程度のミニベロを購入するのをオススメします。
一方で、街乗りのために基本的な性能を備えたミニベロを購入したいのであれば、5万円クラスでも十分に購入できると思います。
予算5万円でどんなミニベロが候補になるのか?
それでは、予算を5万円として実際にどのようなミニベロが購入できるのか候補を挙げていきたいと思います。基本的に2018年から2019年モデルを紹介していきます。
ちなみに今回は20種類のミニベロを紹介しますが、どれもオススメです。5万円くらいの値段だからと言って紹介しているわけではありません。きちんと性能を確認できたミニベロのみを紹介していきます(※定価については消費税10%込みで記載しています)。
ダホン(DAHON) Route
定価:55,000円(税込)
素材:アルミ
重量:12.2kg
変速:7 speed(シマノ Tourney)
タイヤサイズ:20インチ(406サイズ)
折畳み:可能(W89cm×H64cm×D34cm)
ダホンは、折りたたみ自転車として有名なメーカーです。1982年にアメリカのカリフォルニアにて誕生した35年を超える歴史ある折りたたみ自転車メーカーです。ダホンのラインナップは2019年で15モデルあり、すべてが折りたたみ自転車です。
今回ご紹介するRoute(ルート)はダホンでは1番安価なエントリーモデルとなります。
フレームはアルミ素材、リアディレーラー(ギアをシフトする部品)はシマノ製のTournyという下位グレードを採用し、まさしくエントリーモデルの王道かと思います。
ちなみに、Routeは中国で生産されていると思われます。
50,000円という予算であればRoute(ルート)の一択となりますが、プラス1万円で60,000円であればひとつ上のグレードであるBoardwalkというクロモリフレームも視野に入ってきます。
★こんな方にオススメ!★
20インチの折り畳み自転車が欲しい方におすすめです。型落ちであればさらに安価で購入できる!
ターン(tern) Link A7
定価:52,800円(税込)
素材:アルミ
重量:12.1kg
変速:7 speed(シマノ Tourney)
タイヤサイズ:20インチ(406サイズ)
折畳み:可能(W80cm×H73cm×D39.5cm)
tern(ターン)は2011年にダホンの創設者の息子が創設したメーカーです。よくダホンと比較されていますが、品質での差はなく、もはや好き嫌いで選べばいいと思います。
2019年のラインナップは約20モデルが発表されており、Link A7が一番安価なモデルとなります。先ほど紹介したダホンのRoute(ルート)との性能的な違いはありませんが、折り畳み方法が異なるため、折り畳み時の寸法は大きな違いが見られます。
頻繁に折りたたむことを想定しているのであれば、ダホンとターンの折り畳み時寸法をよく確認しましょう。
現在、ternのほとんどのモデルがベトナムで生産されています。
★こんな方にオススメ!★
ダホンと同じく折り畳みを求める方におすすめ。ダホン Routeと迷うならデザインの好き嫌いで選べばよい!
ターン(tern) Crest
定価:57,200円(税込)
素材:アロイ(フォークはハイテン)
重量:10.0kg
変速:8 speed(シマノ ALTUS)
タイヤサイズ:20インチ(451サイズ)
折畳み:不可
同じくターンからCrest(クレスト)をご紹介します。こちらは折りたたみではありません。一般的に折り畳み機能を設けると重量が増加します。先ほどのターンのLink A7は11.9kg、Crestは10.0kgと約2kgもの差があります。さらにCrestの方がホイールサイズが大きいため、安定性や走行性能はCrestに軍配が上がると思われます。
(※20インチは直径406mmと451mmの2種類のサイズが存在します。)
特に折り畳み自転車を求めないのであれば、同じターンでもCrestをオススメします。
また、身長に合わせて2サイズ展開しておりますので、より自分の体型にあった効率的なライドが可能です。
★こんな方にオススメ!★
ホイール451サイズで最も安価なモデルです。スポーティーな走りを求める方におすすめ。
コーダブルーム RAIL 20
定価:68,200円(税込)
素材:アルミ
重量:8.4kg
変速:9 speed(シマノ SORA)
タイヤサイズ:20インチ(406サイズ)
折畳み:不可
ちょっと予算オーバーではありますが、型落ちを狙えばジャスト50,000円くらいで購入可能です。60,000円くらいになると、機能などにどれくらい違いがあるか見てみましょう。
Khodaa Bloomは2007年に誕生した日本の自転車メーカーです。社員が100人くらいですが、社員全員が自転車を趣味とし、これらの経験を活かして日本人に合った自転車づくりに取り組んでいます。「honda栃木」というロードバイクのプロチームのスポンサーでもありますし、ロードバイクのイベントでコーダブルームはよく見かけます。
さて、コーダブルームのミニベロはRAIL 20のモデルのみの展開になります。
コンポはシマノSORA(ソラ)を採用しており、5万円クラスでよく見かけるシマノTourny(ターニー)よりも2段階もグレードアップしています(SORAは10万円クラスのロードバイクに多く搭載されています)。また、重量が8.4kgと軽量化されています。このスペックであれば、乗り味に不満を感じることはまず無いと思います。サイズも身長155~170cm、165~180cmの2サイズが展開されており嬉しいです。
さらに、一見すると68,200円は予算オーバーかもしれませんが、通常は別売りとなるスタンド、ベル、ライトも標準装備されていますので、コストパフォーマンスは良いと思います。
★こんな方にオススメ!★
エントリー向けには十分なスペックです。日本のメーカーでコスパも高い。
ビアンキ Lecco
定価:75,900円(税込)
素材:アロイ
重量:ー
変速:7 speed(シマノ Tourney)
タイヤサイズ:20インチ(406サイズ)
折畳み:不可
ビアンキはイタリアの歴史ある老舗の自転車メーカーで、有名なのが何といっても「チェレステカラー」と呼ばれる青緑のカラーです。遠くから見ても「あぁ!ビアンキだ!」と一目で分かります。
ビアンキでは4種類のミニベロがラインナップされていますが、予算からすると実売価格を考えればLeccoが候補になると思います(Minivelo 7も定価は80,300円(税込)ですが、実売価格や型落ちを考慮すると、運がよければ5万円台での購入が可能です)。
正直、ビアンキはコスパはあまり良くないと感じます。ビアンキを購入する方はとにかくビアンキ好きという方が多いと思います。特にチェレステカラーはビアンキ独特のカラーですので、他のメーカーでは味わえません。
★こんな方にオススメ!★
キレイなチェレステカラーに惚れたならビアンキしかない!
ライトウェイ GLACIER(グレイシア)
定価:65,780円(税込)
素材:アルミ合金
重量:11.2kg
変速:8 speed(シマノ ALTUS)
タイヤサイズ:20インチ(406サイズ)
折畳み:不可
ライトウェイトは1996年に設立された日本のメーカーです。今回ご紹介するGLACIER(グレイシア)は2003年にはじめて発売されました。
ライトウェイトの方針は、ママチャリでは物足りない、ハイエンドの自転車ではハードルが高い。今よりもう少し自転車を楽しみたい方をターゲットにしていますので「ちょっと自転車を楽しんでみたい!」という方にオススメです。
設計・デザインは日本で行っていますが、製造は海外で行なっています。ただし、海外での製造工程を公式サイトで公開するなど、品質確保の自信の表れが伺えます。
タイヤは太めであり、乗り味は快適で柔らかい印象です。サドルもゲルシートを使用するなどお尻の痛みを軽減する工夫が見られます。ブレーキはディスクブレーキを採用しています。少し予算はオーバーしますが、タフさとディスクブレーキを兼ね備えた特徴のあるミニベロだと感じます。
★こんな方にオススメ!★
軽快でスピーディな走りではなく、 悪路も走りたくなるアウトドア感を求めるならオススメの1台です。
ブルーノ MINIBELO 20 FLAT
定価:57,200円(税込)
素材:アルミ(フォークはクロモリ)
重量:9.7kg
変速:7 speed
タイヤサイズ:20インチ(406サイズ)
折畳み:不可
ブルーノは、旅のお供をテーマとしている自転車メーカーです。操作性と乗り心地を両立するような設計がされています。ブルーノは、カスタムされている方が多いように感じます。ブルーノではミニベロは5つのモデルがありますが、1日中遠出するようなロングライド用のミニベロはさすがに10万円近いです。今回はブルーノから「MINIBELO 20 FLAT」と「MIXTE F」の2モデルを紹介しますが、街乗りや通勤など1時間くらいを想定したミニベロになります。
ライトウェイのグレイシアが11.2kgであるのに対し、MINIBELO 20 FLATは9.7kgと軽量であり特徴のひとつです。また、フォークにクロモリを用いるなど乗り味にも気を配っています。
ブルーノは、旅好きな方やおしゃれなミニベロを求める方にとって代表格なメーカーです。ただ、旅をする目的ならば、もっと上位グレードのミニベロがおすすめです。通勤・通学などが目的ならば、MINIBELO 20 FLATで十分かと思います。
★こんな方にオススメ!★
ロングライドも可能なブルーノのミニベロですが高価です。通勤・通学であれば5万円台で購入できます。
ブルーノ MIXTE F
定価:59,400円(税込)
素材:クロモリ(フォークはハイテン)
重量:10.3kg
変速:7 speed
タイヤサイズ:20インチ(406サイズ)
折畳み:不可
もう1つ、ブルーノからMIXTE Fを紹介します。先ほど紹介したMINIBELO 20 FLATとの違いですが、まずはフレームのデザインが違います。トップチューブがMIXTE Fの方が低い位置にあるので、乗り降りが楽ですの女性には嬉しいです。また、MIXTE Fはクロモリフレームを採用しています。フレームの設計に違いが見られますが、それ以外にこれといった違いはありませんので、デザインの好き嫌いで選べばいいと思います。
★こんな方にオススメ!★
クラシカル、ナチュラル、女性的なデザインを求めるなら、MIXTE Fがおすすめです。
ルノー ULTRA LIGHT 7
定価:66,000円(税込)
素材:アルミ
重量:7.4kg
変速:1SPEED
タイヤサイズ:14インチ
折畳み:可(W66cm×H55.5cm×D37.5cm)
ルノーからはミニベロのなかでも小型の14インチサイズを紹介します。
ULTRA LIGHT 7(ウルトラライト7)の特徴は3つあります。
1つ目は、7.4kgという軽量さです。持ち上げるのが苦にならないほど軽いです。
2つ目は、14インチという小ぶりなサイズですが、ペダル1回転あたりの走行距離が約4.96mと一般的なママチャリより進みます。これは、フロント47T、リア10Tというギア比の設計で実現しています。
3つ目は、折畳み時の寸法が圧倒的にコンパクトです。20インチサイズでも折畳みができるものがありますが、14インチサイズの折畳み時のサイズは比較にならないほどコンパクトです。頻繁に折り畳んで持ち運ぶことを想定しているのであれば、これは相当なメリットになります。
変速ギアはありませんが、街乗りであれば十分かと思います。なお、定価は66,000円(税込)ですが、実売価格は50,000円以下で購入できます。
ULTRA LIGHT 7は実際に私も愛用しております。詳細な感想についてはこちらの記事をご覧ください。
roadbike-chukemaru.hatenablog.jp
★こんな方にオススメ!★
トップクラスに軽くて小さい。なのにママチャリより早い。収納場所が限られていたり、頻繁に持ち運びたい方におすすめ!
ルノー ULTRA LIGHT 7 TRIPLE
定価:71,500円(税込)
素材:アルミ
重量:7.8kg
変速:3 speed
タイヤサイズ:14インチ
折畳み:可(W66.5cm×H57cm×D36cm)
ウルトラライト7 トリプルは2018年に新しく登場した変速3スピードを備えたモデルです。フロント47T、リア11T、13T、15Tと実用的なギア比なのが嬉しいです。このギア比からすると、平地では11T、上り坂で13T又は15Tを使うようになるかと思います。
ウルトラライト7がシングルスピードになりますので、坂が多い地域にお住いの方にはウルトラライト7 トリプルがおすすめです。なお、定価は71,500円(税込)ですが、実際には5万円台半ばで購入できます。
★こんな方にオススメ!★
ウルトラライト7に変速3スピードが追加されたモデルです。坂を登るのであればおすすめです。
ルノー LIGHT 8
定価:44,000円(税込)
素材:アルミ
重量:8.3kg
変速:1SPEED
タイヤサイズ:14インチ
折畳み:可W66.5cm×H56cm×D41cm)
こちらのモデルは、ULTRA LIGHT 7の廉価版と考えていただければ良いと思います。LIGHT 8はULTRA LIGHT 7よりも900g重いです。また、LIGHT 8のギアは46-11の歯数で軽めの設定であり、ぺダル1回転あたりの走行距離は約4.4mとなります。折り畳み時の寸法は665mm×410mm×560mmと非常にコンパクトになるため、折り畳みを想定しているのであれば、14インチサイズはおすすめです。
★こんな方にオススメ!★
実売価格を考えれば3万円台での購入が可能です。低予算の方におすすめの14インチモデルです。
FUJI HELION
定価:72,600円(税込)
素材:クロモリ
重量:10.0kg
変速:8 speed(シマノ ALTUS)
タイヤサイズ:20インチ(451サイズ)
折畳み:不可
FUJI(フジ)は1899年に日本で誕生した自転車メーカーです。会社の合併や倒産により、1997年にアメリカのアドバンススポーツに引き継がれた形でFUJIブランドが残っています。
ミニベロは2モデルあり、今回ご紹介するHELION(ヘリオン)は下位モデルになります。金額が予算オーバーですが、型落ちであれば5万円程度で購入可能です。ヘリオンはメインフレームやフォークの素材がクロモリであり、クラシカルなデザインが特徴です。クロモリでありながら10.0kgという軽量を実現している点は嬉しいです。
個人的には、ヘッドチューブに描かれた富士山のトレードマークが好きです。
★こんな方にオススメ!★
シンプルでクラシカルなクロモリフレームを求めている方におすすめです。3サイズ展開されているのも嬉しい。
GIOS(ジオス) MIGNON(ミグノン)
定価:65,780円(税込)
素材:スチール(フォークはハイテン)
重量:10.2kg
変速:8 speed(シマノ ALTUS)
タイヤサイズ:20インチ(451サイズ)
折畳み:不可
GIOS(ジオス)は1948年にイタリアで設立された歴史ある自転車メーカーのひとつです。ジオスブルーと呼ばれる鮮やかなブルーカラーのフレームが有名です。ミニベロのラインナップは豊富で6モデルあります。今回ご紹介するMIGNON(ミグノン)は最も低価格なモデルです。予算オーバーではありますが、2018年モデルであれば5万円程度で購入が可能です。これといって特徴はありませんが、あえて言うならば20インチサイズでも直径サイズの大きい451mmのタイヤを採用しています(20インチに限っては直径サイズが406mmと451mmの2種類があります)。406の方がストップアンドゴーは得意ですが、デメリットとして速度維持が451mmに劣ります。一方で451mmは乗り出しは406mmに比べて重いですが、ロングライドや速度維持の点ではメリットとなります。
★こんな方にオススメ!★
451サイズを活かしたスピーディな走行性能と鮮やかなブルーフレームが特徴です。
LOUIS GARNEAU(ルイガノ) EASEL 6.0
定価:53,900円(税込)
素材:アルミ(フォークはアロイ)
重量:11.2kg
変速:7 speed(シマノ Tourney)
タイヤサイズ:20インチ(406サイズ)
折畳み:可能(W800mm×H700mm×D400mm)
ルイガノは25年以上の歴史を持つカナダの自転車メーカーです。電動アシスト自転車、クロスバイク、ジュニアバイクなど豊富な種類を取り扱っています(ロードバイクは扱っていません)。
EASEL 6.0は、2019年3月に発売されるニューモデルです。ルイガノの中では唯一の折り畳み自転車となります。コンポにシマノTOURNYを採用しており5万円台の品質は明らかにクリアしていると言えます。
★こんな方におすすめ★
折畳みが欲しいけど、ダホンなど他人とかぶるのが嫌な方におすすめです。
ルイガノ EASEL 7.0
定価:55,000円(税込)
素材:アルミ
重量:12.6kg
変速:7 speed(シマノ Tourney)
タイヤサイズ:20インチ(406サイズ)
折畳み:不可
女性向けのデザインであり、標準仕様で泥除けやキャリアが付きます。雨天時など日常的に自転車を乗る方にはうれしい機能です。コンポはシマノTOURNYを採用しています。フレームサイズですが、身長150cm~185cmまでの方に合った3種類のサイズを用意しています。
★こんな方におすすめ★
女性らしいデザインで、泥除けが欲しい方におすすめです。
ジャイアント IDIOM 2
出典:(2019 Giant Bicycle)
定価:71,500円(税込)
素材:アルミ
重量:9.5kg
変速:8 speed(シマノ ACERA)
タイヤサイズ:20インチ(451サイズ)
折畳み:不可(ステムのみ折畳み可)
GIANT(ジャイアント)は言わずと知れた世界最大の自転車メーカーです。台湾に拠点を置き、コスパ最強としても有名です。もちろん、今回ご紹介するIDIOM 2 も20インチでも451サイズを採用し、ミニベロの枠を超えた走行性能が期待できます。また、上級グレードのアルミ素材により剛性と軽量化を両立しています。コンポはシマノACERAを採用し、5万円台のミニベロの多くが採用しているTOURNYよりもグレードアップしています。2019年モデルは予算オーバーですが、2018年などの型落ちであれば、5万円代前半で新品が購入できます。
ジャイアントのデメリットといえば、人と被ること、コスパ最強であるゆえに庶民的なブランドという印象があるところでしょうか。
★こんな方におすすめ★
とにかくコスパ重視の方はジャイアントがおすすめです。ミニベロの枠を超えた走行性能が期待できます。
KHS P-20A
出典:(KHS Japan ウェブサイト)
定価:66,000円(税込)
素材:アロイ(フォークはクロモリ)
重量:ー
変速:8 speed(シマノ ALTUS)
タイヤサイズ:20インチ(451サイズ)
折畳み:不可(ステムのみ折畳み可)
KHSは、1974年にカリフォルニアで設立された自転車メーカーです。取り扱い車種は豊富で、複数のブランドを持っています(次にご紹介するマンハッタンバイクもKHSの傘下のブランドになります)。現在は、台湾に自転車工場を持っています。ロードバイクやMTBも製造していますが、KHSといえばミニベロというイメージが強いです。
★こんな方におすすめ★
ジャイアント イディオム2と比較してみてはいかがでしょうか。
KHS F-20T
出典:(KHS Japan ウェブサイト)
定価:71,500円(税込)
素材:クロモリ(フォークはハイテン)
重量:10.7kg
変速:8 speed(マイクロシフト)
タイヤサイズ:20インチ(406サイズ)
折畳み:可(W80cm×H66cm×D46cm)
KHS F-20Tは折畳み自転車のベーシックモデルになります。変速機がシマノではなくマイクロシフトというAD-Ⅱという会社のものを採用しています。メインフレームがクロモリであるのが特徴かと思いますが、ダホンやターンと比較したときに、これといった特徴は見当たりません。体重制限が80kgとなりますので、ふくよかな方は注意してください。
★こんな方におすすめ★
折畳み自転車が欲しいけど、ダホンやターン以外をお探しの方にオススメです。
マンハッタンバイク M406X
定価:66,000円(税込)
素材:クロモリ(フォークはハイテン)
重量:ー
変速:8 speed(シマノ Tourney)
タイヤサイズ:20インチ(406サイズ)
折畳み:不可
マンハッタンバイクは、カリフォルニアのマンハッタンビーチでビーチクルーザーのブランドとして誕生しました。KHSの傘下のブランドとなります。ミニベロのラインナップは豊富で9モデルあり、すべてメインフレームはクロモリです。今回ご紹介するM406Xはもっとも下位モデルになります。20インチ406サイズはM406Xのみであり、他のモデルは451サイズとなります。サイズがSサイズのみであり、適応身長145~170cmのため身長が高い方は注意してください。
★こんな方におすすめ★
これといった特徴はないが、お洒落なデザインのクロモリフレームをお探しの方におすすめ
ミヤタサイクル PAVEA(パビア)
定価:43,780円(税込)
素材:ハイテン
重量:12.0kg
変速:7 speed(シマノ Tourney)
タイヤサイズ:20インチ(406サイズ)
折畳み:不可
ミヤタは100年以上の歴史のある自転車メーカーです。1890年に創業し、1914年には年間25,000台もの自転車を製造、1981年ツールドフランスではミヤタのロードフレームで区間優勝、総合5位となりました。子会社化や分社化などを経て、現在のミヤタサイクルに至ります。
ミヤタサイクル PAVEA(パビア)は、今回ご紹介するミニベロでは最安値になるかと思います。タイヤ幅を1.25と細身にするなど、軽快な走りを実現しています。コンポはシマノTOURNY(ターニー)を採用し、4,000円で泥除けのオプションが付きます。安価ですが、BAA(自転車協会安全基準)に適合するなど高品質なミニベロです。
★こんな方におすすめ★
低予算でも高品質なものをお探しの方にオススメです。
【番外編】STRiDA LT
定価:93,500円(税込)
素材:アロイ
重量:10.6kg
変速:1 speed
タイヤサイズ:16インチ
折畳み:可(720mm×1130mm×360mm)
完全に予算オーバー(型落ちであれば6万円台での購入も可能)ですが、個性的なデザインのミニベロをご紹介します。STRiDA(ストライダ)は、1987年にイギリスで誕生しました。存在感抜群で注目を浴びること間違いなしのトライアングルフレームは、簡単に折りたためるだけでなく、耐久性も評価されています。18インチのラインナップもありますが、金額が高めなのが難点です。
★こんな方におすすめ★
個性的なデザインで折りたたみ式を求める方におすすめです。
【番外編】ドッペルギャンガー
低価格設定のドッペルギャンガーですが、JIS(日本工業規格)のフレーム強度試験に合格しています。
販売店での購入・初期調整をおすすめしていますが、実店舗は都市部に限られています。したがって、ご自分で自転車の点検ができるスキルがあれば支障ありませんが、近くにサイクルショップがないと不安が残るかと思います(これはドッペルギャンガー以外でも言えることです)。
見た目は、洒落たデザインのミニベロですが、ほとんどのモデルが5万円以下で購入できますので、品質の面で心配される方は多いと思います。公式サイトで強度試験など安心への取り組みを公開しておりますので、気になる方はご覧ください。あくまで主観的な意見ですが、私はドッペルギャンガーは好みではありません。しかし、低予算ですと候補に入ってくる方も多いと思いますので、番外編として紹介させていただきました。
★こんな方におすすめ★
ブランドを気にせず、デザイン性重視のミニベロをお探しの方におすすめ
【予算5万円でおすすめのミニベロ ベスト5】
さて、20選を紹介してきましたが、ここでランキングベスト5を発表したいと思います。なお、定価が3万~6万円台と価格帯の違いによりスペックにも差がありますので、今回は定価が5万円台のミニベロに絞ってベスト5を発表します(定価が6万円台のミニベロも実売価格は5万円くらいで購入できるものもありますので、是非参考にしてください)
※今回は、定価が6万円以上のミニベロはランキングの候補対象外としますのでご了承ください。
第5位 ルノー LIGHT8
14インチを多く揃えるルノーのなかで最も安価です。低予算な方におすすめです。
第4位 ミヤタサイクル PAVEA(パビア)
低価格ながら、シマノTourneyを採用するなど5万円台に劣らない品質を実現!
第3位 ブルーノ MIXTE F
お洒落なデザインとクロモリフレームに興味がある方におすすめの1台です。
第2位 ライトウェイ GLACIER(グレイシア)
シマノ ALTUSやディスクブレーキなどタフさを備えた魅力ある1台です。
第1位 ターン(tern) クレスト(Crest)
低価格ながらシマノ ALTUSや451サイズなど軽快な走りが期待できます。
今回は、予算5万円ということで最新のおすすめミニベロをご紹介しました。私は、現在はルノー ウルトラライト7を愛用していますが、いま買い替えをするのであれば、第1位から第3位のいずれかを選ぶと思います。
これから、はじめてミニベロを購入する方も、買い替えを検討されている方も、最低でも5万円くらいは予算として確保して欲しいと思います。
また、10万円程度を予算とするのであれば、↓こちらの記事↓もご覧いただければと思います。
roadbike-chukemaru.hatenablog.jp
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。