街中でイヤホンを着けながら自転車で走行している方をよく見かけますが、法的な問題はないのでしょうか。
結論から言うと、ほとんどの場合はアウトです。道路交通法第71条第6号の違反に該当しますので、警察に見つかれば罰金の対象になります(5万円以下の罰金)。
ただ、警察に見つかったら罰金になるということ以前に、自分の安全や周囲への配慮を踏まえれば、イヤホンやヘッドホンによって周囲の音が聞こえなくなってしまうのは危険ですよね。
そこで、今回は耳穴を塞がないイヤホンということで骨伝導イヤホンをご紹介したいと思います(骨伝導イヤホンであれば道路交通法に違反しないというわけではありませんのでご注意ください)。
骨伝導イヤホンは周囲の環境音がいつも通り聞こえる
骨伝導イヤホンは、物理的に耳穴を塞がないため、普段の生活と同じように周囲の音が把握できます。これこそ骨伝導イヤホンの最大の強みです。
骨伝導イヤホンは道路交通法違反にならないのか?
骨伝導イヤホンをご紹介するにあたり、道路交通法の違反にならないのか事前に確認しておきましょう。
関係法令となる道路交通法を調べたところ、法第71条に運転者の遵守事項について規定があります。ちなみに、道路交通法では自転車は車両に含まれます。
法第71条を読むと、イヤホンに関連する規定はありませんが、法第71条第6号で『公安委員会も必要な遵守事項を定めていいですよ』となっています。公安委員会というのは、簡単に言えば各都道府県の警察となります。
つまり、
(16) イヤホン又はヘッドホン(以下この号において「イヤホン等」という。)を使用して音楽等を聴くなど安全な運転に必要な音又は声が聞こえないような状態で自動車、原動機付自転車又は自転車を運転しないこと。ただし、難聴者が補聴器を使用する場合又は公共目的を遂行する者が当該目的のための指令を受信する場合にイヤホン等を使用するときは、この限りでない。
少し難しく書かれていますが、例えば、
一方で、
なお、骨伝導イヤホンで音楽を聴きながら自転車に乗っていたら、警察に注意されたといった事案も発生しているようです。自転車の交通事情もどんどん変わりますし、それに伴い警察の対応も当然変わります。
また、繰り返しになりますが、本記事は、自転車での骨伝導イヤホンの使用を推奨しているわけではありません。あくまで骨伝導を使ってみた感想を述べているに過ぎません。
マウンテンバイク・ミニベロでAeropexを使ってみた
MTB(マウンテンバイク)とミニベロでAeropexを装着しながら走行してみました(ちなみに普段の日常生活の服装(ヘルメット無し)で走行しています)。結論を言うと、非常に快適です。
ロードバイクでAeropexを使ってみた
まず、ロードバイクの場合は、ヘルメット・インナーキャップ・ゴーグルも装着しますので、骨伝導イヤホンが干渉しないのかを検証します。
☝骨伝導イヤホンの耳元部分は、ヘルメットの紐の内側にセッティングするので、特に干渉しません。また、
☝後頭部のチタンフレームが干渉することもありません。
実際に、ロードバイクで走行しましたが、周囲の音をいつも通りに把握できるので非常に快適です。時速30km/h以上になると、どうしても風の音が気になりますが、これはAeropexを装着していることによる風切り音ではなく、スピードを出すことによって当然に聞こえる風の音です。
ただ、個人的には
ロードバイクはスピードが速いので、一般的なママチャリのような自転車に比べて、より周囲の状況把握が求められます。一方で、スピードが出るがゆえに風の音や自動車の騒音を踏まえると、そもそもイヤホンの音量を相応に上げないと聞こえづらいですが、そこで音量を上げてしまうと、骨伝導イヤホンであっても周囲の環境音を無意識に認識することが難しくなります。
よって、
以上、個人的な感想となりますが、サイクリングしながら音楽を聴きたい方は参考にしていただけると嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。