ロードバイクのあれこれ(体験談)

ロードバイクを乗って6年になります。実際に経験してみて分かったことやロードバイクに関する疑問などをまとめていきます。

冬のサイクリングにおすすめのインナーウェア モンベルのジオラインを使ってみた感想

今回は、冬のサイクリングのインナーウェアについて書きます。

寒い季節ですと、ロードバイクで走ると風がとても冷たく感じます。

ロードバイクを始めて、はじめて冬を迎えるライダーにとっては、服装をどうすればいいか悩むものです。

走る前はとても寒いし、少し走れば暑くなります。そして汗をかきます。さらには汗で冷えます。つまり、暖かいインナーであると同時に、汗から身を守るということも考える必要があります。
 
結論から言いますが、冬のサイクリングウェアはインナーが重要です。ちなみに私はモンベルのジオラインを着用しています。

 

 
冬のサイクリングウェアのインナーとして、3種類のインナーを取り上げて解説していこうと思います。
モンベルのジオライン
モンベルのスーパーメリノウール
アンダーアーマーのヒートギア(重ね着を想定)
 

ユニクロ ヒートテック

これ、絶対にダメです。汗をかいてからめちゃめちゃ冷たいです。速乾機能を表示していますが、後述するモンベルのインナーに比べて速乾しません。私自身も体験しています。汗をかく前は温かくて問題ありませんが、汗をかいてヒートテックが濡れた状態で休憩したらとくかく寒いです。

ヒートテックは普段の日常生活でのインナーとしては最高なんですけどね。冬のサイクリングには向かないです。特にヒルクライムが好きな人や汗をかきやすい人は、ヒートテックは避けたほうがいいです。

坂を登る→体が温かい→汗でインナーが濡れる→ヒートテック乾かない→坂を降る→体が凍える
上記のような悪循環、もう2度と経験したくないですね。
 

モンベル ジオライン】

モンベルはアウトドア用品のメーカーとして有名です。
登山家に好まれておりますが、実はロードバイクにおいてもインナーウェアを愛用しているライダーはとても多いです。
私が愛用しているのは、ジオラインのL.W.(ライトウェイト)という薄手のインナーウェアです。
ユニクロヒートテックからモンベルのジオラインに替えたわけですが、速乾性能は別格にジオラインに軍配が上がります
モンベルの公式サイトでも、他の商品と比較した驚異の速乾性能が特徴として記載されています。具体的には、ジオラインL.W.が濡れた状態から乾燥するまでに30分かかるのに対し、スポーツ系アンダーウェア(おそらくアンダーアーマーのコールドギアでしょうか?)が79分かかり、カジュアル系アンダーウェア(おそらくユニクロヒートテックでしょうか?)が乾燥まで91分もかかるとの実験結果だそうです。
 
確かにヒートテックを着ていた頃はロードバイクの休憩中に汗で体が冷えましたが、モンベルのジオラインを着用してからは、汗をかいても体が冷えるということはなくなりました。この差は大きいですよ。金額の差もありますが、ジオラインの費用対効果は高いと思います。
 
ジオラインには2018年10月現在で5種類ものラインナップがあります。
 
ジオライン COOL MESH 薄手
 これは、夏シーズンを想定しているので今回は説明を省きます。
 
ジオライン SHAPE 薄手
 これも、女性の下着や男性の下半身の下着の商品になるので今回は説明を省きます。
 
ジオライン L.W. (ライトウェイト)
 冬シーズンも想定した保温性と、汗をかく運動を想定した速乾性を兼ね備えたインナーです。生地は薄手になります。私は、基本的にL.W.を着用しています。
 
ジオライン M.W.(ミドルウェイト)
 生地の厚みが「中厚手」という位置づけになります。保温性能はL.W.よりアップしますが、その反面として速乾性はL.W.より劣ります。
 
ジオライン EXP.(エクスペディション)
 生地の厚みが「厚手」という位置づけになります。もはや厳寒地での着用を想定しており、ジオラインシリーズで最も保温性能が高いです。ただし、M.W.より速乾性が劣ります。
 
私は、冬のシーズンはジオラインL.W.を着用していますが、寒いのが苦手であればジオラインM.W.でも良いかもしれません。ただ、汗をかきやすいライダーやヒルクライムが好きなライダーは、ジオラインL.W.を着用して重ね着で工夫するのがおすすめです。
 

【ジオラインとスーパーメリノウールの違いは?】

 
モンベルのインナーはジオラインのほかに、「スーパーメリノウール」という商品もありますが、性能の違いを比較してみると、スーパーメリノウールの方がより保温性に優れ、ジオラインの方がより速乾性に優れています。
私は、「ジオラインL.W.」と「スーパーメリノウールM.W.」を持っていますので、比較してみたいと思います。
 

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 ☝左がジオラインL.W.、右がスーパーメリノウールM.W.です。ジオラインはポリエステル100%、スーパーメリノウールは毛100%であり、そもそも素材が異なります。ちなみに、スーパーメリノウールは毛100%ですが自宅で洗濯可能です。触り心地ですが、ジオラインはサラサラして快適な感じ、スーパーメリノウールはニットのような柔らかい温もりある感じです。
 

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☝左がジオラインL.W.、右がスーパーメリノウールM.W.です。写真では分かりにくいかもしれませんが、ジオラインは「箱マチ構造」という暖かい空気を保持する層を作っているそうです。一方で、スーパーメリノウールは汗を吸収して熱を発生させたうえで、うろこ状の生地でその熱を逃がさない構造だそうです。まぁ、目で見てもよく分かりません。ただ、ヒルクライムが好きな私にとって、スーパーメリノウールM.W.は暑すぎます。平地を走っているときはかなり快適ですが、坂を登って汗をかくとかなり暑いです。
 

【夏用のインナーと冬用のインナーを重ね着するのもオススメ】

 

実は私は、ジオラインL.W.のさらにインナーとしてアンダーアーマーのヒートギアも着用しています。
ヒートギアは夏用のインナーです(アンダーアーマーのインナーはヒートギア(夏用)とコールドギア(冬用)に大別されます)。つまり、ヒートギアの速乾性はかなり高いです。また、コンプレッションのように肌にピタッと密着するので、汗を瞬時に吸収し、常にドライな状態を保つことができます
地肌に直接触れるインナーを夏用にしておけば、基本的にはサラサラ感が持続するわけです。
なぜ、そんなことをするのか?ジオラインだけでもいいのでは?というご意見もあるかもしれません。
先ほども少し説明しましたが、ジオラインL.W.がもっとも速乾性に優れていますが、それでさえ、乾燥時間が30分かかりますモンベルの公式サイトに書いてあります)。言い換えれば、30分は汗でウェットな状態になるということです。
 
ここで、ちょっとヒルクライムを想定してみましょう。
ヒルクライムって、上り坂のあとには下り坂がやってきます。この下り坂がもっとも体が冷えるわけで、このタイミングでインナーが濡れていると、凍えるほど体が冷えます。 
坂を登る→汗をかく→インナーが濡れる→坂を降る→体が凍える
汗をかいた状態で坂を下るのはかなり辛いです。
汗をかいた程度にもよりますが、例えばヒルクライムですごい汗をかいたとすると、30分程度はインナーが濡れた状態なわけです。この30分もなるべくサラサラ感を保つ目的でジオラインL.W.のインナーとしてアンダーアーマーのヒートギアを着ています
 

【冬こそインナーに投資しよう】

登山を想定したモンベルのインナーは少し金額が高いですが、よく考えられたものですからおすすめです。登山なんか、下手すりゃ「生きるか、死ぬか」って次元ですから、インナー1つにしても非常に重要な要素になります。
 あまり、インナーにお金をかけたくない気持ちは分かりますが、一度試す価値はあると思います。
そこまで汗をかかず、とにかく暖かさを求めるのであればスーパーメリノウール又はジオラインでもM.W.がおすすめです。一方で、速乾性を重視したり、ヒルクライムなど汗をたくさんかくのであれば、ジオラインでもL.W.がおすすめです
 
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。