さて、11月も下旬となり、冬になってきました。
ロードバイクにとっては、とてもツライ時期です、とにかく寒いですからね。
今回は、ロードバイクの冬の格好について書きたいと思います。
まずは、過去の実体験での失敗から学んだことを教えます。
寒い季節はどんな格好をすればいいのか?この疑問に関して、まず考えるのがアウターとしてのジャケットは何がいいか?インナーは何を着ればいいのか?をまず悩むかと思います。もちろん重要なことですが、寒い季節ならではの必須アイテムというものがあります。
シューズカバーは必須アイテム
12月の下旬のことでした。職場のみんなで約50kmのサイクリングに行くことになりました。冬の季節ですから、それなりに暖かい服装で挑んだつもりでした。足もとは、靴下2枚履きのみの対策です。ちなみに僕のシューズは、SPDーSL用のsidiのシューズです。
ちなみにコレです。
ハッキリ言います。靴下を2枚履こうが、冬の季節では何の意味もありません。スタート直後から足が寒いなぁと思っていたのも束の間、30分もしないうちに足の感覚がなくなり、これ以上走るのが難しくなりました。あまりに辛くなり、自転車を降りました。その時です、見知らぬ人が『どうしたのか?』と声をかけてきました。足が冷たくなって感覚がないんだと話すと、奇跡的なことに予備のシューズカバーがあるとのことで、シューズカバーをくれたんです。お陰様で年末サイクルを無事に完走することができました。
別に僕のサイクルシューズに問題があるわけではありません。サイクルシューズって、蒸れないように通気性があるんですね。軽量化もされていますし、スカスカというか、風がビュービュー入ってきます。夏はいいかもしれませんが、気温が10度もないような冬に時速30km/hで走ってみてください。本当に足の感覚がなくなります。辛すぎます。
ということで、シューズカバーは必須です。 身をもって体験していますので間違いないです。
耳当て付きの冬用のサイクルキャップも必須アイテム
サイクルシューズと同様に、ヘルメットも蒸れないようにスカスカな構造なので、もろに頭に風を受けます。簡単にイメージできると思いますが、サイクルキャップ無しでは、頭がキンキンに痛くなります。もちろん耳なんてちぎれそうに痛くなります。そこで、サイクルキャップは通年で使用するのではなく、寒い季節と暖かい季節とで使い分けすることを強くオススメします。冬用のサイクルキャップは、生地も厚手で保温性もあるうえに、耳当てが付いているものもあります。私は耳当て付きのでしっかり耳を覆っています。
真冬用のグローブがオススメ
さきに言っておきますが、僕は特に冷え症でもありません。また、ロードバイクの他にサーフィンもやっており、冬でも海に入っています。つまり、極度な寒がりといった体質ではありません。そんな僕が思うことは『冬のロードバイクは想像以上に寒い』ということです。体幹は寒くないのですが、手足の指先がとにかく寒いです。
ロードバイクを始めてから初めての冬に備えて、先だって冬用のグローブ買いました。ちゃんと有名な店舗に行って、店員さんのアドバイスを聞いて買いました。sportful(スポーツフル)のWINDSTOPPERというやつです。確かに11月までは持ちますが、1月や2月はとてもじゃないですけど無理です。手がカチンコチンになります。申し訳ないですが、もっと真冬用のグローブを買えばよかったと反省しています。しかし、買い換えるのも勿体ないので、インナーグローブを買い、二重にしてどうにか凌いでいます。グローブは冬用と真冬用があります。適用気温の範囲が違うようです。個人差はあるかもしれませんが、僕は真冬用を買うことをオススメします。
ホッカイロもあると良い
突然ですが、僕は妻子持ちです。何が言いたいのかというと、自分の自由な時間は限られています。基本的に僕のロードバイクの時間は休日の午前中しかありません。できれば、寒い時期は、気温10度を超えるような昼から走りたいのですが、家族サービスもしなきゃいけないので無理です。どんなに寒くても午前中に走るしかないのです。正直いって、ホントに寒い真冬は、シューズカバーをしようがグローブを二重にしようが、手足は冷えます。どうしようもなく寒いとき、僕は最後の手段として、ホッカイロをグローブの中に入れたり、シューズカバーの裏に貼り付けたりしています。必須アイテムとは言いませんが、あると助かることがあると思います。
ネックウォーマーもあると良い
必需品とは思いませんが、1,000円ちょっとで買えますし、ネックウォーマーがあるのとないのでは、あった方が暖かいに決まっています。
以上、冬ならではの必須アイテムでした。おさらいということで、一応箇条書きにしておきます。
【冬のサイクルウェアのおすすめアイテム】
・シューズカバー
・耳あて付きの冬用のサイクルキャップ
・真冬用のグローブ
・ホッカイロもあればなお良し
・安くて役立つネックウォーマー
ロードバイクの冬の格好はコレだ!
さて、冬の必須アイテムを紹介してきましたが、いよいよ上半身、下半身の着込み方について書きます。冬の格好ってどうしたらいいか悩みますよね。
実は、人それぞれなんです。ロードバイクの右も左も分からない人からすると、何となくサイクリストの格好って統一されているような気がすると思いますが、本当にその人によって違います。よくあるパターンとしては、次の通りかと思います。
パターンその①
1枚目・・・長袖インナー
2枚目・・・冬用の サイクルジャージ
3枚目・・・ウィンドブレーカー
下半身・・・冬用のビブタイツ
パターンその②
1枚目・・・長袖インナー
2枚目・・・ウィンドブレーカー
3枚目・・・冬用のサイクルジャージ
下半身・・・冬用のビブタイツ
上記のパターンですが、ジャージを先に着るか、ウィンドブレーカーを先に着るかだけの違いです。これは好みの問題かと思います。ジャージは保温性、ウィンドブレーカーは防風性に特化していると言えますが、お気に入りの方を1番アウターに着ればいいかと思います。上記のほかにもパターンはありますが、基本的に冬用のサイクルジャージは皆さん着ていると思います。多くのライダーが、アウターではなく、インナーの種類や枚数で調整しています。
参考までに、僕の服装は下記のとおりです。
1枚目・・・夏用のコンプレッション(アンダーアーマーのヒートギア)
2枚目・・・冬用のインナー(モンベルのジオライン)
3枚目・・・ウィンドブレーカー(春秋用の薄手のもの)
4枚目・・・冬用のサイクルジャージ
下半身・・・冬用のビブタイツ
ここでも、何点か注意すべき点や是非お伝えしたいことがあります。
インナーとしてヒートテックは避けること
繰り返しになりますが、サイクルウェアは高いです。サイクルウェアと一般的なスポーツウェアの大きな違いといえば、前傾姿勢を考慮した設計、そして空気抵抗を考慮しタイトなデザインになっていることが挙げられます。
よく金額的な理由などから、普通のスポーツウェアを代用している方もいますが、別に否定するつもりはありません。僕も以前はそうでした。
でも、何か優先するとすれば、インナーだけは保温性かつ速乾性に優れたものを着用することをオススメします。
極暖のヒートテックが暖かいのは僕も知っています。ですが、寒い冬でもさすがに長距離を走ると汗をかくんですね。実は、ヒートテックは一度濡れてしまうと、乾くまでに相当な時間がかかるそうです。具体的な例として、ちょっとしたヒルクライムに行ったとしましょう。走り始めは寒いかもしれませんが、坂を登ればさすがに汗がだらだら湧いてきます。頂上に着いておそらく休憩するでしょう。体も冷めてきますが、ヒートテックはまだ乾きません。濡れているということは冷たいということです。こんな状態で今度は坂を下って行くわけです。1番体を温めたいときに、ヒートテックは役に立たない可能性があります。詳しい説明は他の多くのサイトでも書かれていますので見てみてください。簡単に説明しますと、登山用のインナー、ヒートテック、アンダーアーマーなど多種多様なインナーの速乾性について比較実験を行ったところ、登山用のインナーが最も速乾性に優れていたとのことです。
僕は、モンベルのジオラインというインナーを着用しています。
もし、冬対策として何かを優先するならば、インナーを優先したほうがいいと思います。
ちなみに、僕の場合はモンベルのインナーの下に、夏用のアンダーアーマーのコンプレッションを着ています。夏用のコンプレッションは速乾性もあり肌触りがサラサラしているので、なるべく体が汗で冷んやりしないように心がけています。
ウィンドブレーカーはオールシーズン用で問題ない。冬用のウィンドブレーカーはいらない
冬のサイクリングでも、それなりに距離を走れば、やっぱり暑くなります。汗をかきます。脱ぎたくなります。そんなとき、冬用のウィンドブレーカーはかさばります。僕もとりあえず冬用のウィンドブレーカーを買いましたが、結局は一回しか着ていないです。着ているのはすごくコンパクトにできるオールシーズン用といいますか、薄い生地のウィンドブレーカーを着ています。とても小さくなるので、ポケットにも余裕で収まります。ウィンドブレーカーは、保温というよりも防風が目的でしょうから、薄手であってもある程度の効果はあると考えています。仮に厚手のウィンドブレーカーを着たとして、暑くなって脱いだらポケットにはなかなか入らないと思います。ということで、ウィンドブレーカーについては、防風性に加えて収納性(コンパクトさ)も考慮してはいかがでしょうか。
僕のオススメのウィンドブレーカーは、Sportful-Hot Pack 5 ジャケットです。生地は薄いですが、とても小さくなるので邪魔になりません。そして、とても安いです。
以上、長々と書きましたが、最後に簡潔にまとめます。
【冬の服装のポイント】
・インナーはヒートテックは避けるべし。速乾性を重視しよう。
・ウィンドブレーカーは薄手のモノを。ポケットに収まると便利。
・とにかく手足は冷えます。グローブやシューズカバーで対策を。
・頭と耳も冷えますよ。サイクルキャップは夏用と冬用を使い分けよう。