ロードバイクのあれこれ(体験談)

ロードバイクを乗って6年になります。実際に経験してみて分かったことやロードバイクに関する疑問などをまとめていきます。

ロードバイクはお尻が擦れて痛い シャモアクリームで対策しよう

今回は、ロードバイクで多くの方が悩むお尻の痛みについて書きます。 

ロードバイクのお尻に痛みといっても、圧迫や擦れによる痛みなど様々ですが、今回は擦れによる痛みをターゲットにして、擦れを軽減する対策として、シャモアクリームをご紹介します。

私自身、ロードバイクを始めた頃は、しばらく尿道の痛みや座骨への圧迫による痛みがひどかったです。適正なサドルポジション、自身の乗車スタンス、サドルの買い替えなどいろいろと試しました。実に、サドルに関しては6個の買い替えを経てようやくたどり着いたサドルです。現在、私が愛用しているサドルは「アスチュート スカイライト VT ピラルガ」というものです。見た目、重量、クッション性のどれをとっても申し分のないサドルです。とくに、適度なクッション性が気に入っています。多くのサドルが軽量さと快適性(クッション性)の両立を実現したというPRをしていますが、実はほとんどのサドルは私には硬すぎました。しかし、アスチュートのサドルは本当にクッション性が十分に備わっています。アスチュートのサドルについては、こちらの記事をご覧ください。roadbike-chukemaru.hatenablog.jp

 

これで、私のケツ痛は終結した・・・はずでした。それなのに、つい最近出場した某センチュリーライド(160km)の走行中にお尻が痛くなってしまったのです。しかも今度は座骨への圧迫ではなく「擦れによる痛み」です。とにかくお股が痛い。定位置でお尻を載せておくのが苦痛な感じで、数分間隔でお尻を持ち上げないと辛い状況でした。帰宅してから判明したことですが、お股が擦れて、皮が剥け、炎症を起こしていたのです。ある程度のロングライドや連日のライドが続くときは、擦れを軽減する必要性を感じます。ということで、擦れの原因を考えてみることにしましょう。

・お尻の肌と肌の接触による擦れ

・レーパンとお尻の接触による擦れ

この2点のとおり、直接的に摩擦が生じるのは「肌と肌」、「レーパンと肌」ということになります。

ロードバイクに乗る以上、この「擦れる」こと自体を回避することは不可能です。つまり、擦れることを前提として、擦れによる皮膚への影響を最小限に留めるためにはどうすればよいかを考える必要があります。そこで、シャモアクリームの出番となるのです。

【シャモアクリームとは何か?どこに塗るのか?】

シャモアクリームは、肌を摩擦から守るためのクリームです。レーパンのパッドに塗ることで、パッドをしなやかに保ち、肌との擦れを軽減する役割があります。使用方法を見ると、レーパンのパッドの股下部分など擦れが気になる部分に塗ります

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☝塗る量はアバウトですが、パッドがウェットな状態になる程度の量を使います。私の場合は、人差し指で3回くらいクリームを手に取って塗ります。

なお、クリームを直接お尻に塗るライダーもいるようですが、肌に直接塗らないように注意書きがあります。ここからは推測ですが、クリーム自体にも少なからず刺激があるためかと思います(ちょっと敏感肌な私には何も刺激は感じませんでした)。一応、アソスのシャモアクリームは、女性用・敏感肌用という低刺激性シャモアクリームも発売しています。

ちなみに、低刺激用の方が価格は安いですが、クリームの容量が通常の半分くらいしかないので、単価で考えれば若干ですが高くなります。

 

【アソスのシャモアクリームの評判は?】

シャモアクリームといっても、複数のメーカーが商品化しています。アソス、モーガンブルーが有名どころかと思います。アソスのクリームは少し硬めでしっかりした感じです。モーガンブルーはクリームが柔らかいですが、モーガンブルーは晴天時を想定した通常用(ソフトシャモアクリーム)、雨天や多汗時などの流れ落ちやすいシーズン用(ソリッドシャモアクリーム)、それからアソスと同じく女性や敏感肌用の3種類のクリームがあります。ただ、モーガンブルーで実際に売っているのは通常用のソフトシャモアクリームが圧倒気に多いようです。

知る人ぞ知るアソスブランドのクリームはスイス産、モーガンブルーはベルギー産でどちらの商品も評価は高いです。私は、もともとアソスが好きなので、モーガンブルーより少し金額が高いですが、アソスのシャモアクリームを購入しました。

ちなみに、日本が誇るパールイズミからはシャモアクリームは発売されていません。その理由は、パールイズミのパッドはそもそもソフトで肌の滑りがよいため、潤滑クリーム(シャモアクリーム)を必要としていないからだそうです。このように記載している公式サイトで自信たっぷりなパールイズミですが、真相はどうなのでしょうか。もし、パールイズミのレーパンで長距離ライドすることがあれば記事にしたいと思います。

 

【使用後はレーパンを普通に洗えばいいのか?】

シャモアクリームを塗ったレーパンは事前に水洗いすることもなく、通常の洗濯で問題ありません。お尻に付いているクリームも普通にシャワーで洗えば落ちます。水溶性のためすぐに洗い流せますので、油分が残ってとれないとか心配することはありません。

 

【アソスのシャーミー(シャモア)クリームを使った感想】

まずは、クリームと言いながら、想像以上に硬く、しっかりとした手触りといった印象です。汗などでクリームが流れ落ちないよう、効果を長時間持続させるためかと思います。

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☝バターほど硬くはないですが、マーガリンと同じくらいの感触です。

クリームの匂いは2,3cmくらい鼻を近づけないと分かりませんが、いい匂いでもなく、臭いわけでもありません。すみません、言葉で表現できない匂いですが、気にならないと思います。顔に塗るわけじゃないですからね、レーパンのパッドに塗るわけですから。

人差し指で3回くらいクリームをすくい、パッドがウェットな感じになるくらい塗ります。レーパンを履くと濡れているような違和感がありますが、同時に滑らかさも感じます。

肝心の機能性ですが、擦れによる痛みは全然なくなり、快適なライドができるようになりました。ライド後のシャワーでまだお尻にクリームが残っていたので、持続力は相当あると思いますが、ブルべなんかやるライダーですと、二度塗りするためにシャモアクリームを小さな容器に入れて持ち歩くこともあるようです。

単なるクリームですが、私の場合は擦れによる痛みは全くなくなりました。おそらくライダーの多くが完全に痛みがなくならないにしても、相当軽減されるのではないでしょうか。

お尻の痛みといっても、その原因は様々ですし、自分でも痛みの部位や原因が把握できていない場合があります。もし、肌が炎症を起こしていたり、長距離ライドをするのであれば、シャモアクリームを試してみる価値があると思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。