ロードバイクのあれこれ(体験談)

ロードバイクを乗って6年になります。実際に経験してみて分かったことやロードバイクに関する疑問などをまとめていきます。

高性能サイクルナビを使ってみた感想〜ガーミンEdge 810J〜

ついに買ってしまいました。

ガーミンのサイクルナビ Edge 810Jを買ってしまった。 

ということで、今回は、サイクルナビ ガーミン810Jについて実際に使用した感想を書こうと思います。

サイクルナビを買った理由

ロードバイクでどこか遠くに行ってみたい。知らない地を走ってみたい。ちょっとした旅に出たい。と思ったことはありませんか。

自転車のイベントもいいんですが、一人や仲間数人とのサイクリングというのもまた格別の味わいがあります。

 

しかし、道が分からない、コース設定に不安があるということから敬遠されている方も多いかと思います。

 

自転車用のナビがあればどんなに便利だろうと思ったことはないでしょうか?

そんなご要望に応えてくれるのが『サイクルナビ』なのです。サイクルナビの特徴は『サイクリング用のナビゲーションに特化している』の一言に尽きます。

ちなみに、私はサイクリングコースに不安があるときは、iphoneを使っていた時期もありました。しかし、iphoneだとバッテリーの消耗が早い、自転車に特化したコース設定ができない、通信量がすごいことになる等の理由によりサイクルナビの購入を決意しました。私のようにほぼ1日ロードバイクに乗るとなると、スマホの通信量がとんでもないことになるのでは?と不安でたまらなくなってしまいます。そもそも予備バッテリー無しではもたないでしょうが。。

 

サイクルナビとは?

サイクルナビとは、サイクルコンピューター(いわゆる「サイコン」です)にナビゲーションシステムが搭載されているとお考えいただければと思います。モデルにもよりますが、サイコン機能については、高性能のサイコンと同等かそれ以上の機能が搭載されています。ナビゲーションシステムについては、自転車専用のナビというのが特徴です。例えば車の交通量が多い国道を除外する機能などサイクリングに適したコースを設定することができます。それから、データの取り込みや管理についてスマートフォンやパソコンとの連携も可能であり、汎用性は高いです

 

サイクルナビの取扱いメーカーは?

GARMIN(ガーミン)  

サイクルナビといえばガーミンといったところでしょうか。シリーズも多様化していますが、ナビゲーション機能を搭載しているのは、800シリーズと1000シリーズのみとなります(500シリーズはGPS機能はありますがナビ機能はないです)。1000シリーズが最上位機種となりますが、趣味でロードバイクをやっている私にとって、使わない機能があり過ぎます。しかも超高いです。よって、1000シリーズは却下です。800シリーズでさえ大多数のローディーにとっては使わない機能が多いと感じますが、二者択一ということで800シリーズを選びました(定価で見ると、59,800円か69,800円の1万円の差です)。2017年1月現在、820Jが最新のモデルとなり、地図も2016年版がインストールされており、前モデルの810Jに比べ精度がレベルアップしているとのこと。ちなみに、私が買ったのは、810Jで2013年版の地図がインストールされたものになります。なぜ前モデルの810Jを購入したかというと、820Jの発売前に購入しただけの理由です。インプレを早急に書こうと思っていたのですが、使いこなすのに非常に時間がかかったため新モデルが登場してしまったという始末です。しかも、未だに使いこなせていないです。記事の後半では、よく使う機能に絞って解説しています。 

 

Pioneer(パイオニア) 

 ☝自動車のナビとしても有名なパイオニアですが、サイクル用のナビも発売しています。個人的に使いやすさは抜群だと思っていますし、価格もお手頃です。ケイデンスなど上位モデルのサイコン機能は搭載していますが、電池の持ちが約10時間であることと、地図データが2011年版であり地図データの更新ができないのがネックに感じます。それから、最大の問題は通信料か別途発生するということです。通信についてはNTTドコモの通信回線を利用することになりますが、2017年1月現在、パイオニア公式サイトによると最大2年間通信料はパイオニアが負担してくれるということですが、それ以降は通信料がかかります

 

Yupiteruユピテル)  

 ☝ユピテルも実売価格は2万円台前半で買えますのでガーミンに比べるととても安いです。でも私が買わなかった理由は、ユピテル公式サイトによると、目的地までの道案内をしてくれないということです。目的地設定を行うと、現在地と目的地を直線ラインで表示するとのことです。えぇ?それだけ?って思いました。まったくの方向音痴の方なら、直線ラインの表示だけでも役立つでしょうが、私は方向音痴ではありません。大まかな方向は分かります。それでも迷う時があるからナビが必要なんです。直線ラインの表示だけなんて、私は中途半端な機能だと思いますが、自由気ままに走りたいローディーには向いているかもしれません。どうやら外部データの取り込みも可能で、取り込んだデータであればルート表示はできるみたいです。そもそもサイクルナビではなく、GPSマップという名の商品です。価格もかなりお手頃なので、ナビ性能まで求めない方は検討してみてはいかがでしょうか。

 

ガーミン Edge 810Jの特徴

 ガーミンのサイクルナビは高いんですよね。しかし、800シリーズ以上のモデルになれば「こんな機能があればいいのに」といった機能は全部含まれていると考えていいと思います。むしろ、要らない機能が多すぎです。とてもじゃないけど使いこなせません。もっとシンプルでいいから金額を安くしてもらいたいものです。では、810Jモデルの感動したところを紹介していきます。

 

製品仕様

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☝一覧だとこんな感じです。やはり、ナビゲーション機能が搭載されているのが一番の特徴かと思います。また、サイコン機能は充実していますが、よく使う機能は次のとおりです。

 

【時間】

・現在時刻

・走行時間

・目的地到着予定時刻

 

【距離】

・走行距離

・目的地までの距離

 

【スピード】

・現在速度

・平均速度

・最高速度

  

【その他】

・現在ケイデンス

・平均ケイデンス

・最高ケイデンス

・高度上昇値

・高度下降値

・最低高度

・最高高度

・消費カロリー

・心拍数

・気温

 

上記のように、多くの情報が取得できます。ガーミンエッジ810Jは画面上に最大で10項目の情報を表示できます。なお、画面表示に設定しない項目であっても、情報自体は取得されるので、走行後にデータ管理することが可能です。表示画面については自由にカスタマイズすることができます。私が設定している画面は下記のとおりです。

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☝私が設定している表示画面のひとつです。走行時間、リアルタイム速度、リアルタイムのケイデンス、平均速度、走行距離、時刻の6項目を表示するようカスタマイズしています。最大で1ページあたり10項目の表示が可能です。カスタマイズは6ページまで設定でき、タッチスクリーンのためスマホを操作するように左右に指先を動かせば、簡単に別のページを表示できます

  

 ナビ機能のここがスゴイ

私がもっとも欲しかったナビゲーション機能ですが、目的地までのルート検索ですが、サイクリングの場合は目的地までどのような道路を走るかは極めて重要です。例えば、国道のような交通量の多い道路は避けたいローディーは多いかと思います。ルート検索の条件としては、主に次のような設定が可能です。

・距離優先

・時間優先

・標高差優先

・一般道優先

 ・国道回避

・有料道路回避

・未舗装道路回避

・狭いコース回避

上記のように、一般的なナビゲーションにはないような、よりサイクリング向けのルート検索を実行することが可能です。これこそサイクルナビの醍醐味のひとつかと思います。

 

ルートラボとの互換性について

皆さん、ルートラボというのはご存知でしょうか。

サイクルイベントのコース紹介のページなんかで使われていますが、地図上にサイクリングコースを設定して、距離や勾配が把握できるサイトです。

 

実は、ルートラボは、自分でも簡単に設定することができます。

起点、終点、必要に応じて経由地点をプロットすれば、あとは自動でルートラボがコースを生成してくれます。

ルートラボ - LatLongLab

 

これは楽しいですよ。妄想が止まりません。目的地までどうやって走るかあれこれと検討することが可能です。

 

それで、何のためにルートラボをご紹介したかというと、ガーミンのサイクルナビはPCからルートラボのデータを取り込みことができます。そして、なんとナビゲーションまでしてくれます。データの取り込み方法については、下記のサイトがとても参考になります。

charicame.net

 ルートラボのデータを取り込めるというのがどれだけ便利なことかというと、実際ガーミンだけでルート検索することってあまり無いんです。知らない地をサイクリングするときって、事前に下調べをすることがほとんどですよね。では、下調べの段階でガーミンを使用するのか?というと、正直言って使いづらいんです。画面ちっちゃいですし、新モデルの820Jなんか810Jより小さいですから、ルートを下調べするにはガーミンだけでは困難かと思います。

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☝ガーミンのナビ画面はこんな感じです。どうしても画面が小さいのでコースを選定するには不便です。圧倒的にルートラボを使用した方が、スムーズに下調べが行えます。絶対にルートラボを使用した方が楽チンです。それでルートラボで気に入ったルートをそのままガーミンに取り込めばいいんです。あとは、ガーミンが取り込んだルートの通りにナビを実行してくれます。ちなみに、最近になって分かったことですが、スマホでもアプリを介せば、面倒ではありますが、ルートラボで作成したルートを活用できるそうです。

 

まとめ

ガーミンを買うなら、800シリーズか1000シリーズがナビ機能が付いていて便利かと思います。500シリーズもGPS機能は付いていますが、やはりナビ機能がないと、常にルートを気にしなくてはなりません。そうなると、純粋にサイクリングを楽しめないんです、私のような不安症候群は。。ナビ機能についてはとても満足のいくものです。

しかし、とても高い買い物だったために、不満な点もあります。

使わない機能あり過ぎです。そして、操作性があまり良くないです。直観的な操作とか無理です。説明書なしでは使いこなせません。ガーミンさんにはもっと直観的な操作性の向上を検討してもらいたいです。とてもじゃないけど、300ページ以上あるマニュアルを読む気になれません。 

  

ナビゲーション機能がいらないのであれば、お手頃な520Jも検討してみてはいかがでしょうか。

GARMIN(ガーミン) Edge520J セット 136903

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