ロードバイクのあれこれ(体験談)

ロードバイクを乗って6年になります。実際に経験してみて分かったことやロードバイクに関する疑問などをまとめていきます。

3本ローラーにおすすめのタイヤ(ヴィットリア ザフィーロ プロ ホームトレーナー)と激安ホイール(シマノ WH-RS010)のレポート

3本ローラーに乗るようになってから半年が経ちました。

 

さて、今回は3本ローラー専用としてタイヤとホイールを購入しましたので、レポートします。

 

『え?3本ローラー乗るのにタイヤなんてどれでも変わらないのでは?』とお思いの方もいると思いますが、今回ご紹介するタイヤはVittoria(ヴィットリア)というメーカーで、タイヤの名は『ザフィーロ プロ ホームトレーナー』といいます。文字通り室内でのトレーニングに特化したタイヤであり、3本ローラーやトレーナーに最適なタイヤとしてヴィットリアの公式サイトでもPRされています。ちなみにこのタイヤ、一般道での使用はできません。理由は分かりませんが、物理的にタイヤを構成するコンパウンドなどがトレーニング機材用に設計されておりますので、結果として抵抗・摩擦・熱処理の面から、一般道での走行は想定していないものと思われます。

  

【一般的なタイヤだと何が問題なのか?】

・タイヤとローラーとの摩擦音が大きい

    けっこう『キュルキュル』と音がします。ただし、3本ローラーの宿命とも言うべきか、ローラー台から発せられていると思われる『ゴォォーー!!』という騒音の方が個人的には気になりますので、タイヤの摩擦音についてはあまり気にしていませんでした。

・タイヤが消耗しやすい

    僕の場合、一般道での走行と3本ローラーの走行では、同じタイヤを使っていました。特に使い分けはしていませんでした。僕のロードバイクの乗車頻度ですが、週に2,3回は室内で3本ローラーに乗り、一般道での走行は2週間に1回程度です。3本ローラーに乗るときは、長くて1時間、短くても30分は乗ります。一般道を走るときは、半日から丸一日乗ります。ということで、3本ローラーでの走行がけっこうな割合を占めています。ローラー台って、普通に外を走行するのに比べてタイヤの消耗が早いと言われています。普段使用しているタイヤが高価であるならば、ローラー台での使用は勿体ないという理由で、ローラー台専用のタイヤを検討する方も多いかと思います。

  

【Vittoria ZAFFIRO PRO HOME TRAINER】

タイヤメーカーとして有名なVittoria(ヴィットリア)のタイヤになります。インナーチューブでもよくお世話になります。ヴィットリアでは、トレーニング用のタイヤは数種類あります。耐用性や長持ちを重視している設計となりますが、ローラー台に何が特化しているかというと、ずばり強度と騒音対策です。ちなみに、他の方のレポートを見ますと、赤いタイヤのゴムカスがけっこう出るとの意見が多いようですが、僕の場合はカスは全く出ません。使用する機材によるかもしれませんね(僕はミノウラの3本ローラーR700を使っています)。タイヤを拡大するとこんな感じです。印象としては、けっこうツルツルしそうな感じです。

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【そもそも普通のタイヤだと、どれくらいうるさいのか】

 推奨される乗り方ではないのは承知しておりますが、実は、僕は3本ローラーに乗るときは、テレビを見ながら漕いでます。理由は単純で、暇で飽きてしまうからです。当然ながら3本ローラーだとそれなりに騒音が発生しますので、テレビのボリュームは普段の2倍の音量にします。感覚的には隣の部屋に迷惑にならないであろう最大音量といったところです。

しかし、残念ながらこの音量でもハッキリと聞き取ることは出来ませんでした。何となく聞こえる程度です。バラエティ番組ええあれば、テロップも出ますしあまり支障ないですが、ドラマなんかだと正直言って聞こえない場面が多々あります。

 

【ホームトレーナーは静かなのか?】

さて、ヴィットリアのホームトレーナーはどれだけ静かになるのでしょうか?

タイヤを替えて初めて乗ってみたときは、『うゎー、けっこう静かになったなぁ〜』と少しだけ感動しました。以前のタイヤに比べると、確かに静かになりました。

しかし、乗り始めて2日目になると、静かになったとは言え、やっぱりうるさいです。タイヤからの摩擦音は気にならなくなりましたが、3本ローラーから発する『ゴォォーー!!』という音はあまり変わらない気がします(少しは静かになったように感じますが、結局うるさいことに変わりないです)。事実、テレビの音量設定は変わりませんでした。若干テレビが聞こえやすくなりましたが、3本ローラーに関して言えば、劇的に静かになることはないので、あまり期待し過ぎない方がいいでしょう。ただし、ホームトレーナーは騒音のみならず、ケーシング(タイヤ内部の層)も強化されていますので、一般的なタイヤに比べれば長持ちすると思います。まだ使い始めて間もないので、どれくらい使用できたかをレポートするのは、まだまだ先の話になりそうですが。。

 

【まるで負荷が加わったように重くなる?!】

さて、3本ローラー専用タイヤとして騒音をメインに解説してきましたが、今回、タイヤとホイールを替えて最も驚いたのが、実は『負荷』です

もう本当にビックリしました。今まではav35km/hくらいだったのに、av30km/hくらいに落ちたんですから。しかも30分も漕げば、けっこう辛くなりヘトヘトになります。今までの軽さからすれば、負荷を加えたとしか思えない程です。

タイヤとホイールによってここまで変化があるなんて驚きました。

車で例えるなら、もはや排気量が変わったようなものです。

おそらくホイールの影響も大きいと思いますので、ここからはホイールについても解説していきます。

一応、今回の3本ローラー用のタイヤのために購入したアイテムは下記のとおりです。

・タイヤ2本(ヴィットリア ホームトレーナー)

・ホイール前後セット(シマノ WH-RS010)

・タイヤインナーチューブ(コンチネンタル)

スプロケットシマノ デュラエース 9000 11スピード 12-28)

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 【激安ホイール『シマノ WH-RS010』はとにかく重い】

 言わずと知れた日本を代表するシマノですが、シマノのホイールだけでも2016年で20種類以上のホイールがあります。金額では、1万円から始まり、30万円以上のモノまであります。

さて、今回ご紹介する『シマノ WH-RS010』はシマノのホイールのなかでは1番安価なものになります。前後セットでだいたい1万円で購入できます。重量は1,900gということで、かなり重たいです。今までのホイールはMAVICのR-SYSというもので1,355gだったので、約1.5倍の重量ということになります(金額は20倍くらい違います)。

3本ローラー用のタイヤを履くということは、ホイールも必然的に必要になります。1つのホイールを使い回すというのは考え難いです。3本ローラーなどのトレーナー機材のみの用途でホイールを使用するのであれば、まずはコスト安が優先となるかと思います。また、あくまでトレーニングですのでホイール自体も重い方がトレーニングには向いているかと思います。以上の理由から『シマノ WH-RS010』を購入しました。ロードバイクはこんな感じになりました。

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  ホイール『シマノ WH-RS010』と、タイヤ『ヴィットリア ホームトレーナー』のコンビで10回ほど走行しましたが、一言でまとめるなら『とにかく重い』に尽きます漕ぎ出しから重いのはもとろんのこと、とにかくずっと重いです。ペダリングしなければ、ほんの数秒(3秒くらい)で止まってしまいます。ローラーに対する転がり抵抗は相当なものです。漕いでも漕いでもひたすら重いです。しんどいです。僕の3本ローラーはミノウラのR700ですので、もともと負荷機能は無いんですが、ホイールとタイヤを替えたことにより、負荷が加わった感覚すらあります。個人的には、トップギアにすれば、クライムの練習にもなるレベルです。

 

【まとめ】

ホイールを『シマノ WH-RS010』に、ホイールを『ヴィットリア ホームトレーナー』に替えたことによって、下記のようなメリットが発生しました。

・若干ですが、騒音が減る(まぁ、うるさいのに変わりはないですが)。

・重くなる(負荷が加わる)ので、トレーニングとしては適している。

・3本ローラー用のタイヤなので、消耗が少なく長期間使える(と思われる)。

・外での走行に使用しているタイヤとホイールが長持ちする(←当たり前)。

 

デメリットは下記のとおりです。

・ホイールとスプロケットも必要になり費用がかかる。

このデメリットについては、一定の期間で考えれば解消されることもあります。

僕の場合だと、外用のタイヤは2本で約7,900円、ホームトレーナーは2本で約4,700円なので、差額としては3,200円です。外用のタイヤが高価であればある程、このデメリットは解消されます。よって、3本ローラー用のタイヤを履かせることは、もはやメリットしかないものと考えることもできます。

 

 【ヴィットリア ホームトレーナー以外のライバル商品】

前置きに書きたいことがあります。一般道とローラーで共用するのであれば、一般道での使用を優先して考えるでしょうから、そうすると選択肢は格段に広がります。一般道優先で考えると、これはもう趣旨の違う話ですから、今回は一般道では使用できない室内専用のタイヤに限定して書きます。有名どころだと、下記の3種かと思います。

①Vittoria ZAFFIRO PRO HOME TRAINER

 前述のとおり実際に使用した感想を書きましたので、参考にしてください。今回、ヴィットリアのホームトレーナーを買った理由は単純に安かったからです。しかも、そんな批判的な評判も無いようでしたので、wiggleでポチッとしたわけです。

 

②Continental  HOME TRAINER 

Continental(コンチネンタル) ホームトレーナー ブラック  700×23C

Continental(コンチネンタル) ホームトレーナー ブラック 700×23C

 

 こちらの商品も気になります。これも、一般道での走行はできません。次回は買ってみようと思いますので、その時には記事にします。2016年12月時点では、コンチネンタルのホームトレーナーはwiggleでは取り扱ってないようです。したがって、ヴィットリアと比べると、けっこう価格差があります。コンチネンタルが1番高価かと思います。でも、費用対効果が良ければいいと思います。特にヴィットリアは騒音対策が期待外れだったので、金額が高いコンチネンタルに期待したいところです。まぁ、次回はコンチネンタルを買ってみて比較しようと思います。

 

③SCHWALBE INSIDER

SCHWALBE(シュワルベ) INSIDER(インサイダー) 700×23C 310g ローラートレーニング専用タイヤ

SCHWALBE(シュワルベ) INSIDER(インサイダー) 700×23C 310g ローラートレーニング専用タイヤ

 

 シュワルベのインサイダーです。こちらも一般道での走行はできません。公式サイトを見ると、転がり抵抗が大きいようですね。トレーニング専用というだけあって、ヴィットリアと同様にペダリングはキツそうな予感がします。インサイダーは、wiggleでも売っているようです。金額もヴィットリアのホームトレーナーとあまり変わりませんし、検討してみてはいかがでしょうか。