今回は、KNOG(ノグ)というメーカーのフロントライトを購入しましたので、感想を書こうと思います。
私は今までキャットアイのフロントライトを使用していましたが、新しいロードバイクを調達したところ、ハンドル形状の関係で手持ちのライトの取り付けが困難であることが分かりました。
☝上記のようにハンドルがエアロ仕様のため、上ハンドル形状の関係でキャットアイのブラケット自体の取り付けが困難であることが判明しました。
このようにハンドルの形状の問題もありますが、Di2とサイクルコンピュータのポジションの都合などもあり、キャットアイの特殊なブラケットもあるものの非常に高価なため、この際、新たにフロントライトを購入することにしました。
フロントライトは必須アイテム?
道路交通法によれば、車両に軽車両が含まれ、自転車はこの軽車両の扱いとなります(法第2条第1項第8号及び第11号)。次に、車両は政令で定めるところにより夜間に前照灯、車幅灯、尾灯その他の灯火をつけなければならないと規定されています(法第52条第1項)。
では、政令(道路交通法施行令)で前照灯についてどのような定めがあるかというと、公安委員会が定める灯火をつけなければならないと規定されています(令第18条第5号)。
ということで、フロントライトの設計基準は公安委員会が決定していることになります。これはつまり、都道府県によって異なるということです。
ちなみに、私が住んでいる茨城県は
白色又は淡黄色で夜間前方10mの障害物を確認できる必要があります(茨城県道路交通法施行細則第10条第1項第1号)。
参考までに東京都、千葉県、埼玉県、北海道、愛知県、大阪府、福岡県も夜間に前方約10mという基準となります。神奈川県は前方5mでした。
以上から、フロントライトは夜間においてはマストアイテムとなりますが、今回ご紹介するライトが基準をクリアするかどうかは判断できません。今回ご紹介するフロントライトは、昼間のフロントライト又は夜間のサブ的なフロントライトとしてお考えください。(夜間の前照灯としては基準をクリアできるか怪しいので、昼間のイベントでよくフロントライト必須という条件をクリアするためのアイテムとして、使いやすさ抜群かと思います)
KNOGとは?
1989年にロンドンで設立されたデザイン会社が前身であり、その後2003年にメルボルンに移住後KNOGが設立されました。つまり、オーストラリアのブランドです。革新的なデザインが特徴であり、今回ご紹介するライトは発売して7年が経過してもなお斬新なデザインです。ライトも人気ですが、ベルもスマートなデザインでとても有名です。
フロントライトを購入するにあたり、すでにキャットアイは使っていますので、今回はデザイン性に優れたKNOG(ノグ)の中から選択しようと思います。
KNOGのラインナップを紹介
私の場合、夜間にロードバイクに乗ることはあまり想定していないため、照度に関しては性能を求めていません。コスパと手軽さ、そしてデザイン性からKNOGの『BLINDER MOBシリーズ』と『BLINDER MINIシリーズ』まで絞りこみました。
【BLINDER MOBシリーズ】
照射角の違いによって4つのモデルがラインナップされています。
共通事項は下記のとおりです。
【共通スペック】
ライト出力:80ルーメン
点灯パターン:5種類
サイズ:42×42×62mm
重量:35g又は37g
防水機能:100%防水
充電方式:USB充電
その他:長さの異なるシリコンバンド2つが付属
EYEBALLER
照射角:15度(LED1個)
連続点灯時間(high,low,eco flash):2.7h,8h,75.7h
重量:35g
FOUR EYES
照射角:35度(LED4個)
連続点灯時間(high,low,eco flash):2.5h,5.1h,75.7h
重量:35g
KID GRID
照射角:90度(LED16個)
連続点灯時間(high,low,eco flash):3.2h,6.6h,58h
重量:37g
MR CHIPS
照射角:120度(LED36個)
連続点灯時間(high,low,eco flash):2.4h,4.1h,60h
重量:37g
【BLINDER MINIシリーズ】
MOBシリーズに比べてライト出力が劣りますが、よりコンパクトなサイズとなります。こちらも照射角の違いによって3つのモデルがラインナップされています。
共通事項は下記のとおりです。
【共通スペック】
ライト出力:20ルーメン
点灯パターン:5種類
連続点灯時間(eco flash):10-11.5h
サイズ:31×31×14mm
重量:15g
防水機能:100%防水
充電方式:USB充電
その他:長さの異なるシリコンバンド2つが付属
DOT
照射角:20度(LED1個)
NINER
照射角:90度(LED9個)
CHIPPY
照射角:120度(LED9個)
BLINDER MINI NINERを選択した理由
まず、MOBシリーズか、MINIシリーズかで悩みます。
明るさを求めるならMOBシリーズ、コンパクトさを求めるならMINIシリーズがおすすめです。
今回はあくまで昼間のライドで使用することを前提にしており、夜間でのメインとしてのライトを探しているわけではありません。また、取り付け部分としてドロップハンドルの下ハンドル前方を想定しているため、最小限のスペースで足りるようにコンパクトかつ軽量であるMINIシリーズを選択しました。
なおMINIシリーズのなかでも、照射角が90度と中間的な位置づけである、NINERを選択しました。
BLINDER MINI NINERを使ってみた感想
まずは、外観から説明します。
☝︎外箱はいたってシンプルです。
☝︎横から見るとこんな感じ。箱を開けると、ライト本体、ラバーバンド2本、説明書が付いています。
☝︎BLINDER MINIシリーズの比較が一覧として記されています。
私が購入したのは、中央の照射角90度のNINERという商品です。
☝︎外箱の側面にライトのスペックが記されています。
ちょっと気になるのが『800m visibility』ってあるけど「ウソでしょwww」って思います。さすがに800m先は照らせないでしょうから、800cmの間違いではないでしょうか?(後半で実際に照らしている画像を載せていますので参考にしてください。)
重量ですが、実際に測ったところ、ラバーバンドを含めて19gでしたので誤差の範囲内です。
☝︎本体裏側の画像です。下部がUSB仕様になっており、直接USBポートに挿すことができます。
☝︎このようにパソコンのUSBポートに直接挿して充電ができます。アダプターケーブルが不要なので便利です。
☝︎下ハンドルに取り付けるとこのようになります。サイズがコンパクトなので場所をとらず邪魔になりません。
☝︎屋内で階段を照らしたものです。階段下の壁まで3.5mくらいあります。照射角90度ということもあり、広範囲に照らせることが分かります。予想以上に明るく、街灯が整備された街中であれば夜間でも支障ないレベルです。街灯がない真っ暗な状況下では物足りない明るさであると感じます。
今回は夜間での使用は想定しておらず、日中に交通安全のための使用を目的としておりますので、照度については全く気になりません。
【良かった点】
昼間の事故防止の機能としては文句なし
夜間に路面を照らすとなると、そこまでの性能は持ち合わせていませんが、昼間に自分の存在を外部に知らせるための事故防止の意味でのライトとして考えれば、性能は十分です。
コンパクト性能
必要な性能や防水性など高品質でありながら、ここまでコンパクトに納まっているのが最大の強みかと思います。
取り付けの手軽さに満足
ブラケット(土台)が不要であり、ラバーバンドでワンタッチ取り付け可能であることがとにかく手軽です。また、充電にしてもUSBに直接挿せることは嬉しいポイントです。
【残念だった点】
点灯モードだと充電切れが心配
実際に点灯モードでサイクリングしたところ、2.5hほどでバッテリーが切れました。点滅モードであれば最大で11時間持ちますが、点灯して使用したかったり、照度を重視する場合はMOBシリーズがオススメです。
少しでも参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。