使用しているバーテープが擦れてきたので、新しいバーテープに買い替えます。せっかくの機会なので高品質なバーテープにしたいと思い、色々と調べてみました。バーテープの種類はとても豊富なので、ぜひ参考にしていただければと思います。
結果的に私が購入したのは、リザードスキンズ DSP 3.2mmです。
さて、バーテープはとても多くの商品があります。私がなぜリザードスキンズを購入したのか、その魅力や他におすすめのバーテープを紹介したいと思います。
目次
- リザードスキンズは高いのか?バーテープの値段の相場
- 購入前に必ず素材・肌触りを確認すること
- 手がしびれる・手首が痛いときは厚みのあるバーテープがおすすめ
- バーテープでロードバイクの印象は変わる!色やデザインも意識しよう
- 今までのバーテープで支障があるか?スペシャライズドのバーテープ
- ロングライド向け おすすめバーテープ5選
- リザードスキンズ DSP 3.2mmを使ってみた感想
- リザードスキンズ DSP 2.5mmと3.2mmどっちがオススメ?
- リザードスキンズをリピートするか?気になるスパカズ
リザードスキンズは高いのか?バーテープの値段の相場
ロードバイクの値段もピンからキリまであるように、バーテープひとつにしても値段はピンからキリまであります。安いものですと数百円から購入することができますし、高いものですと数万円というものもあります。
やはり素材による価格差が大きな要因と思われますが、バーテープ素材として広く普及しているEVA素材(サンダル底やバスマットにも使われています)は、2,000円程度のものが多いように感じます。一方で、実用性を抜きにして本革は高いです。
それから、今回ご紹介するリザードスキンズ DPS(デュアルソフトポリマー)など、各メーカー独自の強みとしているバーテープはどうしても高くなります。
実用性を考慮すれば、1,000円~3,000円程度が一般的な相場ではないでしょうか。3,000円~5,000円になると、高級なバーテープの部類かと思います。
個人的な意見ですが、私の場合はハンドルから伝わる振動がかなりストレスでした。ロングライドになると、手のしびれや肩こりも生じていたので、数千円のバーテープで解消できるのであれば試してみる価値があると思い、今回、少し金額は高いですが、リザードスキンズのバーテープを購入してみたわけです。
詳細は後半で述べますが、金額が高いだけのことはあります、さすがリザードスキンズ。
購入前に必ず素材・肌触りを確認すること
バーテープは直接手に触れるものです。バーテープの購入にあたり、素材は非常に重要な要素だと思います。大別すれば、清涼感のあるさらさら系もの、グリップ感のあるしっとり系のものに分かれます。ハンドルを握った感覚がどのようになるのか、これはライダーにとって非常に重要なことです。
さらさら系の方が触っていてさわやかなで清潔感がありますが、一方で路面が悪いときに意識してしっかりハンドルを握る必要があります。ちなみに私が今まで愛用していたのは、表面がスエード地のさらさら系です。
結局は好き嫌いで選べばよいと思いますが、今回ご紹介するリザードスキンズは、グリップ感のあるしっとり系になります。肌に吸い付くような感覚です。
☝写真で伝わるでしょうか?いかにも『グリップ感ハンパないですよ!』と言わんばかりの表面。
そこそもリザードスキンズを直訳すると「トカゲの肌」になりますから!イメージするだけでも滑らないバーテープって感じがしますよね。
手がしびれる・手首が痛いときは厚みのあるバーテープがおすすめ
バーテープの厚みですが、一般的には2mm~2.5mmくらいが多いと思います。
リザードスキンズですが、1.8mm、2.5mm、3.2mmと3種類の厚さがあります。当たり前ですが、3.2mmがもっとも振動吸収性に優れています。
もし、手や手首に疲労感を感じているのであれば、3.2mmはとてもオススメです。ただ、見た目がゴツくなります。今まで使っていたバーテープが2.5mmだと思いますが、3.2mmになるとさらにゴツい感じになります。スマートではないです。
☝左が2.5mm、右が3.2mmです。一回り太くなって見えます。見慣れないためか、ちょっとゴツい気がします。
厚みのあるバーテープは多くのメーカーから商品化されており、ロングライド向けとか、衝撃吸収性に優れているという位置付けですが、そのようなバーテープの多くは3mm以上の厚みです。私が把握しているバーテープの厚みは最大でも4mmです(後半で紹介します)。まぁ、2mmのバーテープを二重巻きする方もいますが・・・
バーテープでロードバイクの印象は変わる!色やデザインも意識しよう
バーテープのバリエーションは豊富です。ロードバイクや服装との相性もありますし、ライダーの個性が出るところでもあります。
結局は、ご自分の気に入った色やデザインでないと好きになれないと思うので、好きなものを選びましょう。
個人的には、リザードスキンズのバーテープをカッコイイとは思っていません。実は、見た目が気に入っていたのは、スパカズのバーテープです(後半で紹介します)。
リザードスキンズかスパカズで最後まで悩みましたが、とりあえず高い方を買っておけば後悔しないかな?という思いでグリップ力と振動吸収性という機能性に期待してリザードスキンを購入したわけです。
余談ですが、私のロードバイクはオールブラックなので、バーテープだけでなく服装で個性を出すことが十分に可能なんです。
今までのバーテープで支障があるか?スペシャライズドのバーテープ
今まで私が愛用していたバーテープは、スペシャライズドのマークカヴェンデッシュモデルです。実は、カヴェンデッシュのバーテープは単品での購入はできないレア商品でした。同じくカヴェンデッシュモデルのサドルがあるのですが、バーテープはサドルに付属していました。厚みは記載がありませんが、おそらく2.5mmだと思います。デザインもよく手触りもさらさらして気持ちよかったのですが、私にとってはダイレクト感が強く、路面状況によっては振動がかなり伝わってきました。また、100km以上のロングライドになると、とにかく肩こりが辛いです。それから手のしびれ(親指の付け根の腹部分)や手首に痛みを感じることがありました。
☝今まで愛用していたスペシャライズドのバーテープです。スエードとEVA樹脂の振動減衰フォーム(発砲素材)の構造で、裏面にはエラストマーゲルというゲルが付いてます。
肩こりや手のしびれ・手首の痛みは、バーテープのみで解決できるとは思いません。おそらく私のフォーム自体にも問題があると思います。しかし、せっかくバーテープを買い替えるのですから、少しでも痛みを緩和したいとの思いで、今回はより厚みのあるバーテープに焦点を絞り、振動吸収性を優先します。
ロングライド向け おすすめバーテープ5選
あくまで個人的なものですが、バーテープを購入するにあたり、私が候補とした商品を5つ挙げたいと思います。
【フィジーク Bar Tape(パフォーマンス)タッキー 3mm】
振動吸収性に優れると思われますが、フィジークはBAR GEL 1とBAR GEL 2(バーゲルノミ)というバーテープの内側に貼るゲルパッドが商品化されており、ゲルパッドとバーテープを併用することができます。これは、あくまで推測ですが、3mmの厚さとはいえ、バーテープのみでは振動吸収性に不満を持つことも想定されるということなのでしょうか?それとも2mm厚さのバーテープを想定してゲルパットの併用を想定しているのでしょうか?個人的な意見ですが、ジェルパッドでは必ずしもハンドルの全体を覆えるわけではなく、またバーテープとジェルパッドの両方を購入するとコスト高にもなります。
【OGK KABUTO BT-09】
このバーテープは厚みがなんと4mmもあります。標準的なバーテープの厚みは2mmくらいですから、2倍もの厚みです。公式サイトでも抜群の振動吸収性をアピールしています。個人的に気になったのが、ほかの選択肢と比べて安価であることです。厚み以外(例えばグリップ感や耐久性や肌触りなど)に難点があっては困ると少し躊躇してしまいました。OGK が個人的にはエントリー向けな印象があり、今回は見送りました。とにかく安価なものでロングライド向けのバーテープを求めているローディにはオススメかと思います。
【スパカズ SUPER STICKY KUSH】
スパカズ は、スペシャライズドの創業者の息子さんが2012年に設立したブランドです。一流アスリートにも愛用者がいるようです。僕はスパカズはとにかくカッコイイと思います。カリフォルニアブランドでもあり、小洒落てるな!という印象です。とても気になりましたが、厚みが3mmであり、リザードスキンズの方が3.2mmと厚く、単純にリザードスキンの方が衝撃吸収性に期待しました。でも、一度は試してみたいです。
【リザードスキンズ DSP 2.5mm】
リザードスキンのなかでも、特に愛用者が多いのがオールラウンドな2.5mmだと思います。2.5mmでも他のメーカを寄せつけない圧倒的なグリップ力を誇ると言われています。ロングライド向けとしては3.2mmの方がクッション性が優れていますが、一度でも3.2mmの快適さを味わってしまうともう2.5mmには戻れないような気もします。とりあえずは2.5mmで様子を見てみるものひとつかと思います。
【リザードスキンズ DSP 3.2mm】
はい、コレが本命です。私のように、現状として手のしびれや、ハンドルから伝わる振動にストレスを感じているのであれば、グリップ力と振動吸収性が抜群と言われる3.2mmを選択しておけば間違いないように感じます。リザードスキンズではもともと2.5mmのバーテープが先行して爆発的な人気がありましたが、さらに衝撃吸収性が向上したロングライド向けとして2012年に3.2mmがラインナップされました。
リザードスキンズ DSP 3.2mmを使ってみた感想
いろいろ選択肢があったなかで、今回は少し値が張りますが、リザードスキンズの3.2mmを購入しましたので、商品の紹介と感想を書きます。
☝︎商品パッケージはこんな感じです。下部にバーテープの切れ端が付いており、購入前に表面の触感を試すことができます。
☝︎商品パッケージを開封すると、上記のとおり、バーテープ本体、エンドキャップ、エンドテープ、化粧テープが同封されています。
☝︎しっとりベタつく感じなので、とても巻きやすいです。リザードスキンズのバーテープはクッション性を保つために、あまり伸ばしすぎずに巻いていきます。片方で5分くらいあれば巻き終わります。けっこうモチモチしています。実際に走ってみるとどんな感覚なのでしょうか、期待が膨らみます。
☝︎私のロードバイクは真っ黒です。バーテープは黒光りしています。すごく地味ですね。その代わり、服装は派手にいきたいと思います。
リザードスキンに替えて実際に走ってみましたが、驚いた点は3点あります。
1点目は、路面状況が悪い場合に、ハンドルから伝わる振動が軽減されたこと。
2点目は、平坦はもちろん、下り坂であまり力まなくてもハンドルをしっかりホールドできること。
3点目は、なんと肩こりが軽減されました。これはバーテープのおかげかは特定できませんが、素人目ですが、グリップ力が向上したことにより上半身が力むことが少なくなったことが要因としてあるかもしれません。
今まで下り坂のときは、落車をしないようにかなり力んでハンドルを握っていました。サラサラ系のバーテープを使っていたので、高速スピードだと少しの振動でもポジションがズレてしまうので、必死で握っていました。
しかし、リザードスキンに替えたことでグリップ感がかなり向上したので、力を入れて握らなくてもまったく滑りません。
上記3点に関しては、リザードスキンを購入して良かったと思っています。ただ、相変わらずロングライドになると手は痛くなります。私のフォームも改善すべき点があると思いますが、手に体重をかけ過ぎなのでしょうか、手のしびれは治りませんでした(少しは改善されましたが、微々たるものです)。でも、路面の振動は確実に軽減されていますし、感心しました。
リザードスキンズ DSP 2.5mmと3.2mmどっちがオススメ?
今お使いになっているバーテープで振動や疲労の面で不満があるのであれば、ぜひ3.2mmを試してほしいと思います。ただ、3.2mmはとても快適なので一度使ってしまうとなかなか2.5mmには戻れなくなってしまうと思います。
とくに振動や疲労感を感じていないのであれば、1.8mm又は2.5mmでリザードスキンの滑らないグリップ感を味わっていただければと思います。
リザードスキンズをリピートするか?気になるスパカズ
リザードスキンの機能性は申し分ありません。バーテープとしては高い買い物ですが、高いだけあって満足のいくものでした。
ただ、残念なのがデザインです。個人的には洒落っ気がないと思います。もっとカッコよくなればいいのだけれど、見た目が腑に落ちません。
次は見た目重視でスパカズのバーテープを買いたいと思います。そのあとは、またリザードスキンズに戻るかもしれませんが、とりあえずはオシャレで機能も期待できるスパカズを狙います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。