今回はスポーツ全般に関係するたけでなく、日頃の生活にも影響する肺活量の改善を図るためのトレーニングとして、おすすめ商品を紹介したいと思います。
私はアラフォーということもあり、毎年人間ドックを受けていますが、肺機能が標準値に届いていないという結果になりました。たしかに持久力には自信がなく、すぐにハーハーと息が切れやすいことは認識しています。
どうにか肺機能を強化できないかという思いで、トレーニング器具を探していたところすばらしい商品を発見しました。
【目次】
- 肺が弱くなることへの恐怖心
- 肺機能は改善できるのか?
- ペットボトルを用いたトレーニングを試してみた
- 呼吸トレーニング器具 パワーブリーズとは?
- パワーブリーズ プラスの種類は?
- パワーブリーズのどの商品がおすすめなの?
- どのような効果があるのか?
- 喘息を克服するために使ってみるのもアリ?
- パワーブリーズを使ってみた感想
肺が弱くなることへの恐怖心
人間ドックにより、閉塞性換気障害が認められるとのことです。医学的な内容はここでは触れませんが、確かにもともと小児喘息だったこともあり、スポーツ中で息が切れやすく、呼吸がヒューヒューと胸の音がすることがあります。過去に喫煙歴はありますが、すでに禁煙して数年が経ちます。
ということで、肺機能が低下していることを、スポーツをしていて自覚しておりますので、少しでも肺機能を改善するために、何かしらの対策を取りたいと考えました。
後述しますが、今回ご紹介するパワーブリーズにより、私は次の年の人間ドックでは肺機能が標準値まで上昇するに至りました。個人差があるとは思いますが、ぜひ最後まで読んでいただければ幸いです。
肺機能は改善できるのか?
私は医者ではありませんので、端的に記載しますが、何かしらのトレーニングによって、肺そのものの機能を改善するということはできないそうです。たとえば、肺胞が破壊されていれば、もう修復はできないそうです。
しかし、呼吸をするために機能しているのは、実は肺が単体で働いているわけではなく、横隔膜や肋間筋など多くの筋肉が呼吸に関連しており、それらを鍛えることによって、結果的に呼吸能力が改善され、持久力アップに繋がるということは可能だそうです。
ペットボトルを用いたトレーニングを試してみた
呼吸筋を鍛えるトレーニングとして有名なのが、ペットボトルをくわえながらの呼吸です。息を吸うときに、ペットボトルが潰れますので適度な負荷がかかります。私もペットボトル呼吸法を試みましたが、息を吸うたびに「ペコペコペコペコー」と、かなりうるさいです。
一人暮らしならばいいかもしれませんが、同居人がいる場合はトレーニングに気を使います。
それからもう一つの難点として、息を吐き切ることができないことが挙げられます。効率的なトレーニングを目指すのであれば、極力、肺に入れた空気をすべて吐き切りたいのですが、もちろんペットボトルの容量以上に吐くことはできません。
呼吸トレーニング器具 パワーブリーズとは?
「なんじゃそりゃ?聞いたことないけど・・・」という方が大半かと思います。
名前のとおりですが、呼吸を強化するための商品です。
器具をくわえながら呼吸をするわけですが、息を吸うときに負荷がかかる仕組みです。吐くときは負荷はかかりません。
負荷をかけた呼吸トレーニングによって、呼吸に関係する筋肉を鍛えます。
実際にパワーブリーズを購入しましたので、どんな商品なのか詳しく見ていきましょう。
☝商品のパッケージです。開発、設計、製造はイギリスだそうです。なお、パワーブリーズには、下記のとおり3種類のラインナップがあります。
【パワーブリーズ クラシック】
中高齢者、運動不足の方、タバコを吸われる方向けのパワーブリーズです。一般的な20代~50代の成人であれば、クラシックではなく今回ご紹介しているプラスの購入をおすすめします。定価6,600円(税込)です。
【パワーブリーズ プラス】
これが、今回ご紹介するタイプのものです。おそらくクラシックよりも負荷が大きく、スポーツでの持久力強化を目的としております。定価9,900円(税込)です。
【パワーブリーズ Kシリーズ】
パワーブリーズにデジタルディスプレイが付いており、オート負荷機能、トレーニングモード、トレーニング履歴まで付いています。ただし、定価が110,000円(税込)しますので、高額すぎて購入する気になれません。
☝パッケージの背面になります。1日に2回30呼吸のトレーニングを行えば、4週間以内に呼吸力のアップを実感できるとの記載があります。すごい自信ですね~(実際にトレーニングしてみると納得できます)。
☝パッケージの側面になります。パワーブリーズは「横隔膜のダンベル」といった記載があります。イメージしやすい表現かと思います。
☝パッケージのもう片方の側面です。本商品はおもちゃではなく、呼吸筋トレーニングを目的として開発された健康器具との記載があります。また、病気の治療や予防を目的とする医療機器でもありません。効果や効能を保証するものでもありません。
☝パッケージの中身は上記のとおりです。説明書、本体、収納袋、洗浄用タブレット(4錠)となります。
☝本体に付けるマウスピースと鼻栓(ノーズクリップ)が付属しています。説明書によれば、鼻栓の使用は任意とされています。口呼吸をするのが難しい方は使用してはいかがでしょうか(私は1回しか使用していません)。
☝マウスピースの形状はこんな感じです。シリコン素材のため柔らかいです。透明部分をすべて咥えます。
パワーブリーズ プラスの種類は?
パワーブリーズは負荷の違いによって3種類ラインナップがあります。
グリーン(標準負荷)、ブルー(重負荷)、レッド(超重負荷)の順に負荷が強くなりますが、持病のない健康な成人男性であれば、グリーンでは物足りないかと思います。私はブルー(重負荷)を購入しました。
パワーブリーズのどの商品がおすすめなの?
負荷の調整も可能なため、一般男性であればブルーがおすすめ、女性や肺活量に自信がない方はグリーンから始めてみてはいかがでしょうか?!
☝このようにメモリが0~10まであり、数字が大きくなるにつれて負荷も大きくなります。
下部の部品を回転することによって、息を吸うときにかかる負荷を調整できます。部品を時計回りに回すと負荷がかかり、反時計回りにすると負荷がかるくなります。この負荷調整ですが、嬉しいことに負荷の幅がかなり広いです。
私が購入したのはブルーですが、もっとも低負荷だとほとんど辛いと感じることなく余裕で息を吸えます(例えばメモリ0であれば、息を吸うのにほとんど負荷を感じません)が、一方で最高負荷にすると、一回すら息を吸えないくらいすごく負荷がかかります。私は現在のところ、負荷メモリ3に設定していますが、30回の呼吸がやっとです。負荷メモリ5だとほんの少し息が吸える程度、負荷メモリ6だとほとんど息が吸えません。負荷メモリ10に到達できるのはだいぶ先の話になりそうです。また、ブルーでこれだけ負荷が強くて、レッドって一体どんだけ辛いのだろうと恐怖に感じます。
取扱説明書によれば、1/4回転ずつ回して徐々に負荷をかけていくことを推奨しています。
どのような効果があるのか?
パワーブリーズは他に類をみないレア商品なので、あらためて触れておきますが、パワーブリーズ公式サイトによれば、呼吸に使用する筋肉(横隔膜や肋間筋など)を強化する『肺機能強化トレーナー』を目的とした器具になります。
トレーニングで見込める効果として、呼吸の疲労感だけでなく、全身の疲労感、血中乳酸濃度、肺機能の強化が臨床実験から明らかになっており、ロードバイクはもちろんのこと、自転車競技全般、さらにはあらゆるスポーツのパフォーマンス向上が期待できます。
喘息を克服するために使ってみるのもアリ?
おそらく、私と同じように喘息で苦しんでいる方もいらっしゃると思いますので、参考までに喘息とパワーブリーズの関係について個人的な考えを少し触れておきます。
実は私、小さい頃から小児喘息で、幾度となく苦しくて辛い思いをしてきました。小学校での体育の授業で、校庭の砂ぼこりで苦しくなったり、マラソンで苦しくなったり、また、夜寝る前に苦しくなったり、季節の変わり目に苦しくなったり、タバコの臭いで苦しくなったり、キンモクセイの臭いで苦しくなったり。。
今は喘息は克服していますが、しかし肺機能は平均値を下回ります(人間ドックでも平均値を下回りました)。ただ、自分が体力の限界を感じるくらいに運動をしても今は喘息の発作は起きません。
私の喘息は本当にヒドイもので、小さい頃に入院も3回しています。
でも、水泳と剣道で相当鍛えましたので、どうにか克服できました。剣道では苦しくなりながらも常に自分の限界のちょっと先の領域まで努力しました。当たり前ですが、限界を超えることで何事もスキルアップしていくものです。
さて、私の個人的な意見としてはパワーブリーズは喘息にも効果的だと思います。喘息の予防対策や発作時の対策として呼吸運動と関係の深い横隔膜を鍛えることは有効であるとの医師のアドバイスも見受けられます。そうすると、まさに横隔膜などの呼吸筋を鍛えることを目的としたパワブリーズを使ってみる価値はあるのではないかと思います。体育会系な発想ですが、実際に私自身が苦しくなりながらも水泳や剣道により体力の限界に挑みながら少しずつ身体を強化して喘息を克服したわけですから。(私は医師ではありませんので、個人的な医学的根拠のない意見に過ぎません。またパワーブリーズは病気の治療を目的とした医療機器ではありません。)。
パワーブリーズを使ってみた感想
結論からいうと、少し高価ではありますが、購入してよかったと感じています。肺活量の強化、持久力アップを目指すのであればパワーブリーズはおすすめです。
実際に使ってみると、かなり負荷のかかるトレーニングであることを実感できるはずです。しかも、普段の運動では意識してもなかなか使えない筋肉を使っている感覚があります(横隔膜やなんやら肺の付近の筋肉を使っている感覚があります)。パワーブリーズでのトレーニングを4週間毎日続けることは大変かもしれませんが、効果はかなり期待できると思います。
肺活量の強化として、ペットボトルや風船を用いたトレーニングは確かにコストゼロです。しかし、期待できる効果としては比較にならないほど差があると感じます。息を吸うときの負荷調整も可能ですし、より多くの筋肉を鍛えているような実感があります。
残念な点というか、注意点としては、2点あります。
1点目は、トレーニング自体がかなり地味です。決して楽しいトレーニングではありません(ただ単に息を吸ったり吐いたりするだけです)ので、トレーニングを継続するためのモチベーションを維持するのが難しいかもしれません。
2点目は、器具を清潔に保つために、定期的に清掃が必要になることです。口にくわえて呼吸トレーニングをしますので、わずかながら器具の中に唾液が付着してしまいます。説明書にも記載がありますが、2週間に1回程度、消毒・洗浄が必要になります。もしかしたら代用品での洗浄も可能かもしれませんが、一応、メーカーから純正の洗浄タブレットが発売されています。また、本体を購入したときに、2粒ほど洗浄タブレットが付属しています。
以上のようにモチベーション維持は大変かもしれませんが、ロードバイクに限らずスポーツ全般において、持久力アップを期待できる商品です。珍しい商品のため、私自身も半信半疑で購入しましたが、皆さんにも自信をもっておすすめできます。
また、スポーツの強化を目的としていなくても、長寿命化が進む時代のなか、少しでも健康で快適な生活を送るうえで、呼吸機能を維持することは大変重要な要素です。健康づくりの一環として、パワーブリーズを始めてみませんか?
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。