今回は、ロードバイクのバッグについて書きます。ロードバイクで遠出をする場合は、財布や携帯電話など荷物が増える傾向があります。また、ロングライドはもちろんですが、遠出をしないにしてもパンクなどのトラブルに備えるためには、インナーチューブなど最低限の荷物を持ち運ぶことになります。
今回は、ロードバイクのバッグとしては標準的なサイズのサドルバッグを購入しましたのでレポートします。ご紹介するバッグは、トピークのサドルバッグです。
- ロードバイクのバッグの種類は?
- バックパックもおすすめ!
- なぜサドルバッグを選んだのか?
- サドルバッグに求める条件
- トピークのサドルバッグにはどんな種類があるのか?
- エアロウェッジパック Mサイズ(ストラップマウント)を使ってみた感想
- エアロウェッジパック Mサイズのデメリット
- まとめ:サドルバッグ Mサイズはおすすめなのか?
ロードバイクのバッグの種類は?
バッグの購入を検討するにあたり、まず、サイクリングにはどのようなバッグの種類があるのか整理してみました(バッグ以外の収納についても含めます)。
【サイクルジャージの背面ポケット】
サイクルジャージの背面には、通常はポケット収納があります。ジャージのポケットは、思いのほか容量がありいろんな物を収納することができます。しかし、私はこのポケットはまったく使いません。物が落ちてしまうのではないかと心配だからです。通常、背面ポケットの間口部分はゴム加工されており、ポケットの深さもそれなりに確保されているため、落下の可能性は低いです。ただ、絶対に落ちないわけではありません。過去に一度だけですが、私のロードバイク仲間はジャージの背面ポケットからiphoneが落下しました。補給食やチューブなど落下しても支障のない物でしたら背面ポケットは適していますが、財布や携帯電話はちょっと心配です。余計な心配をしたくないので、私は使いません。
【ボトル型のツールケース】
ドリンクボトルのような形をしたケースになります。収納容量は小さいですが、見た目はかなりスッキリしますし、工具、インナーチューブ、CO2ボンベなど必要最低限のアイテムのみならツールケースで足りるかと思います。
欠点としては、大きめの財布は入りません。小さい財布や袋を使うなどの工夫が必要です。あと、大きめのスマートフォンも入りません。それから、夏シーズンなどドリンクボトルを2本使う場合には、当然ながらツールケースのスペースは無くなります。
【サドルバッグ】
おそらくサドルバッグの愛用者が最も多いと思います。小物を入れるサイズものから、1DAY用の10リットル容量まで収納サイズが幅広くラインナップされているのが特徴です。また、サドル下やシートポストに設置するわけですから、風の抵抗を受けにくいと言えます。さらに、ロードバイクを操縦するうえでバッグ重量の影響を受けにくいのもメリットのひとつです。例えば、ハンドルに取付けるバッグだと、その重量がハンドル操作に影響しますが、サドルバッグはそういったことは考え難いです。
【トップチューブ バッグ】
トップチューブに取付けるバッグです。尺が長めのものが多く、空気入れなどは余裕で入ります。逆に、幅は40mm~70mm程度と狭いです。幅の寸法が広いと膝が当たる可能性があるためです。気になる点としては、取付け位置が顔の真下あたりになるので、ヒルクライムなどのスローペースのときに汗で濡れてしまうのではないかと心配に思います。
【フロント バッグ、トランク バッグ】
フロントバッグとは、ハンドルに取付けるバッグです。走行しながら荷物の出し入れが容易くなりますが、個人的にはそもそも走行中に荷物を出し入れする機会はほとんどないと思います。それよりもフロントバッグは風の抵抗を受けやすいのが懸念されます。
トランクバッグとは、ロードバイク後輪に荷台を設けて取付けるバッグになります。とにかく大容量に収納できるのが特徴です。
フロントバッグもトランクバッグもスポーツとしてロードバイクを楽しむ方にはあまり普及していないと感じます。どちらかというと、これらのバッグはロードバイクで旅を楽しむ方や、ゆるポタローディーに愛用されているかと思います。
バックパックもおすすめ!
上記のとおり、サイクルバッグについて一般的な種類をご紹介しましたが、ロードバイクに直接取り付けるバッグとしては、やはりサドルバッグが人気かと思います。多くのメーカーでも取り扱っていますので、デザインや容量の選択肢が多いというのも人気の要因のひとつではないでしょうか。
あとは、ロードバイクに取付けるのではなく、サイクリスト自らが背負うバックパック(=リュックサック)を選択される方も多いです。私自身も、サドルバッグでは荷物が収納しきれない場合は、バックパックを使用しています。バックパックについては過去の記事がありますので、ぜひ参考にしてください。
roadbike-chukemaru.hatenablog.jp
なぜサドルバッグを選んだのか?
私の場合、丸一日のロングライドのときはバックパックを背負うことが多いです。バックパックを使用するときの荷物としては、基本的に下記のとおりです。
・ウェア(上半身)
・補給食
・携帯用空気入れ
・インナーチューブ
・工具(アーレンキー)
・タイヤレバー
・鍵
・財布
・携帯電話
バックパック(容量10リットル)に入れる荷物は基本的に上記のとおりです。これだけ入れでもまだ容量に余裕がありますので、行き先でお土産を買うこともできます。バックパックの使い勝手は良いのですが、荷物が少ない場合は、わざわざバックパックを背負うことがストレスになります。特に暖かいシーズンですと、長袖ジャージなど荷物としてかさばるウェアを着る機会もなくなるので、持参するアイテムとしてはパンクに備えたアイテム、鍵、財布、携帯電話くらいです。このような必要最低限の持ち物であれば、ボトル型のツールケースと小さめのサドルバッグがあれば十分足りるのではないかと思ったわけです。
あとは、やはりバックパックですと自ら背負うわけですから、長時間のライドだと少なからず体へ負担がかかります。特にヒルクライムのときは辛いと感じることがあります。
一方でサドルバッグであれば、バイク全体の重量は増えるものの、体への負担はバックパックよりも軽減されるというメリットがあります。よって、私は荷物の多さに応じてバックパックとサドルバッグを使い分けています。ちなみにツールケースはどちらの場合も常に持ち歩いています。
サドルバッグに求める条件
サドルバッグは荷物が必要最低限のときに使おうと決めたわけですが、それくらいの容量が必要なのか、サドルバッグを購入するにあたっての条件を整理しました。
・携帯電話が入る大きさであること(私のスマホは150mm×78mm×10mm)
・ほかに収納するものは、インナーチューブ、補給食、鍵、財布(小銭入れ)
なお、CO2ボンベ、工具(アーレンキー)、タイヤレバーはツールケースに収納します。以上から考えると、バッグの形状にもよりますが、1リットル程度の容量があれば足りるかと思います。結果からいうと、もっと小さなサイズでも入ることが分かりました。
トピークのサドルバッグにはどんな種類があるのか?
自転車のグッズメーカーとして有名なトピーク(TOPEAK)ですが、容量1リットル程度のサドルバッグを購入するにあたり、下記のシリーズを自分なりに検討しました。詳細についてはトピーク公式サイトをご覧ください。
シリーズ名 | ラインナップ数 | 特徴 | 検討結果 |
エアロ ウィッジ パック | 8 | 縦開きのため荷物が落ちにくく、奥行きがある型式のオーソドックスタイプ | Mサイズが0.98~1.31リットルとちょうど良い。ファスナーの開閉により容量を増やせるのが魅力。低価格設定 |
エアロ ウィッジ パック DX | 2 | バッグの収納部屋が2つあるタイプ | 収納を分ける必要はない(却下) |
エアロ ウィッジ iグロウ | 3 | 視認性を考慮しバッグの一部が光るタイプ | テールライトがあるので、光は求めていない(却下) |
プロパック | 2 | 水平開きのタイプ | 容量が0.43リットルと小さい(却下) |
ダイナウェッジ | 2 | 空気抵抗を考慮したデザイン。ファスナーが底面にあるタイプ | 幅が60mmと狭い。底面ファスナーは荷物の落下が心配(却下) |
ウェザープルーフ | 1 | 耐水性があるタイプ | 雨の日に乗らない(却下) |
ウェッジ ドライバッグ | 6 | ロールクロージャーと防水素材のタイプ | 雨の日に乗らない(却下) |
モンドパック | 4 | ポケットが多く大容量。一部ドリンクポケット付き | 価格が高い(却下) |
サイドキック ウェッジパック | 3 | バッグ側面を開閉するタイプ | 側面開閉に魅力を感じない(却下) |
ウェッジ パック Ⅱ | 5 | 水平開きのタイプ。レインカバー付き | Mサイズが0.95~1.25リットルとちょうど良い。低価格設定 |
上記のように検討をしたわけですが、価格、容量、使いやすさから候補を2つに絞りました。
候補1:エアロ ウィッジ パック Mサイズ
候補2:ウェッジ パック Ⅱ Mサイズ
さて、どちらに決めようか迷いましたが、最終的に私が選んだのは候補1のエアロ ウィッジ パック Mサイズ(ストラップマウント)です。決め手としては、奥行きが200mmと長いことと、ストラップマウントであるということです。サドルへの取付方法として、多くのバッグが「クイッククリック」というワンタッチ脱着システムを採用していますが、自転車を3台所有する私にとっては、ストラップマウントの方が使いまわしが楽だからです。クイッククリックを採用したバッグの場合、F25フィクサーというアタッチメントの部品を別途購入すれば、他の自転車への取付けも容易ですが、コスト高になります。それから、バッグをワンタッチで脱着できることに魅力を感じません。私の場合、ロードバイクを駐輪するとしたら、コンビニか飲食店くらいですが、そこでサドルバッグそのものを外す必要があるのでしょうか。例えば、コンビニに入るときに、バッグをわざわざ外さないと思うんですよ。バッグの中から財布だけ取り出せば済むことだと思うんです。。ということで、私はあえてストラップマウントの方を選びました。
エアロウェッジパック Mサイズ(ストラップマウント)を使ってみた感想
サドルバッグの仕様は次のとおりです。
寸法:L200×W110×H120mm
容量:0.98〜1.31リットル(ファスナーで容量を増やせる機能あり)
重量:130g
☝写真中央にストラップがあります。このストラップをサドルのレールに通して取付けます。ストラップはバッグの左右にあります。それから、シートポスト部分にもマジックテープで固定するようになっています。
☝取り付けるとこんな感じになります。Mサイズと言えどもけっこう大きいです。部分的に厚めの生地や型崩れ防止の板が使用されており、丈夫な作りになっています。また、防水機能はありませんが、ちょっとした小雨程度であれば中身がビショビショに濡れることはないと思います。
☝肝心の収納ですが、iphone7(iFaceというケースを使用しているため150×78×10mm)のような大きめのスマホも入りますし、さらにインナーチューブ、補給食、鍵、財布は余裕で入ります。もしかしたら、Sサイズで足りたかもしれません。
☝エクスパンド機構といいまして、ファスナーを開けることによって、バッグの奥行きを延長させることが可能です。いざという時に使える機能です。
エクスパンド機構により容量を増やすと、ツールケースに入れていた、CO2ボンベ、工具(アーレンキー)、タイヤレバーも収納できました。これで、ツールケースを携帯する必要はなくなります。
エアロウェッジパック Mサイズのデメリット
エアロウェッジパックはとても人気な商品ですが、買ってみて気づいた残念な点もありましたので触れておきます。
【太ももの裏側にサドルバッグが当たる】
今回ご紹介しているサドルバッグはMサイズになりますが、幅は110mmとなります。サドルバッグを取付けて乗ってみると、若干ですが、太ももの内側がバッグに当たります。
原因としては、サドルのレールだけでなく、シートポストも利用して取付けるタイプのサドルバッグは、そもそも太ももに当たりやすく、さらに私の場合は、サドルの位置がシートポストに対して後方にポジションをとっている(つまりサドルバッグは平均よりも前方位置になっている)のでなおさら当たりやすいのだと思います。どうにか太ももに当たらないようになるべくサドルレールの後部位置にバッグを取り付けましたが、余程サドルの前方に座らない限りは太ももに当たります。若干当たる程度(正確には触れる程度)なので摩擦により痛くなるようなことはありませんが、神経質な方は気になるかもしれません。
気になる方は、Sサイズの方が幅が85mmと狭いのでいいかもしれません(それでも太ももに当たってしまうかもしれませんが)。
まとめ:サドルバッグ Mサイズはおすすめなのか?
今回紹介したサドルバッグは、丈夫な作りであり、コストパフォーマンスに優れていると感じています。トピークがサドルバッグの定番商品の1つになっていることに納得できます。ただし、太ももの裏側に当たる可能性がありますので、気になる方は小さいサイズのバッグの方が当たりずらいと思います。私はMサイズを購入しましたが、買替のチャンスがあるならば、次回はSサイズにしようと思っています。容量が小さくて良いなら、わざわざMサイズにしないでSサイズにすることをオススメします(Sサイズでも太ももに当たる可能性はあります)。サドルバッグは邪魔にならない小さなものでもそれなりに収納力がありますので、最低限必要なアイテムを持ち歩くのに非常に便利かと思います。ぜひ、ご検討されてみてはいかがでしょうか。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。